言えなかった。

言えなかった話①

 結構前のことだけど、友達と話してた。

その友達にいろいろ聞かれて、自分の悩みを打ち明ける、

そんな会話内容だった。

だけど今思い返してみると、

「あれって本当に自分の悩みか?」と疑問が頭をよぎった。

よくよく考えてみれば、悩みじゃなかった。

間接的にはあってるけど、結局のところは「悩みを抱く原因、過程」

のようなものだった。

結局、自分は誰にも悩みを打ち明けてない。

誰1人として知らない。

そんなことを考えていれば、ふと思う。

「自分の悩み、あのとき友達に話せてたら、今はどうなってたんだろう?」


言えなかった話②

 前とは違う、他の悩みが最近にできた。

そのせいで、人が沢山いるとそこに行きたくない衝動に襲われる。

まあ、そんなこんなで毎日楽しみに通っていた場所に、

今では「行きたくても行けない場所」のように遠くなっている。

人数が少ないときだけ、少し顔を出している。

そうしてみれば、いつもその場所にいる人に、

「勉強が忙しかったから、最近来なかった」と思われてしまった。

肯定も否定もできなかった。

テストが近いのは事実でも、自分は全く勉強なんてしていない。

だからと言って、原因不明のこの悩みを打ち明けるのには勇気がいる。

自分はその勇気を持っていない。

だから、

「・・・。」としか言うことができなかった。

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