日焼け

ある夏の日の席替え。


残念なことに窓側だ。


何故残念なのか。


それは日焼けをするからだ。


カーテンを閉めればいいと言われるかもしれない。


まさにその通りだ。


しかし、窓が開いているから迷惑だと怒りを抱いていいほどに、

カーテンは風に乗ってぶつかってくる。


窓を開けなければいいと思うかもしれない。


生憎この学校にはクーラーがない。


あるのは扇風機だけだ。


そのおかげで、外ではないのに30度を超えることは

当たり前のようにある。


カーテンを留めればいいだって?


もうしているよ。


留めれば留めたで、通気性がよくないだとかで

室温が高くなってしまう。


そこで、カーテンの下の方を開けた状態で留めている。


そうすれば、開いているところから日光は入ってくる。


日焼け止めを塗ってもなお、日光をよく浴びてしまう左腕は、

右腕よりも黒くなっていく。


だから窓側は嫌なのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る