第109話 わし リバティ港湾リゾートに向かう


バン!!


アリア「やば!!マルス様!大変です!!」


わし「なんじゃ?」


アリア「昨日夕方に、おにぎり1個食べたんですけど、今朝それ以上にデッカいウ○コが出ました!!おかしく無いですか?」


わし「お前の頭がおかしい」


アリア「だって昨日言ってた質量保存の法則が当てはまりません!!」


コイツ本当にアホだな


わし「便秘かなんかじゃろ」


アリア「そ…そう言われればそうかも」


わし「生体内での物質の合成反応を同化、分解反応を異化という、生体内でのこれらの化学反応をまとめて代謝という、同化はエネルギーを吸収する反応で、異化はエネルギー を放出する反応じゃ、物質の出入りのバランスはとれている」


アリア「なるほど…多くの女性が気にしてる太るってどう言う事ですか?」


わし「脂肪は他の有機物に比べて同じ重さで蓄えられるエネルギー量が大きい、エネルギーをコンパクトに貯蔵するのには向いているって事じゃ、過剰に摂取された炭水化物は代謝により脂肪に変換されて貯蔵される、脂肪細胞が増えるんじゃなく、脂肪細胞がでっかくなる、これが太るって現象じゃ」


アリア「じゃあ痩せるにはどうすれば?」


わし「炭水化物を制限するか、運動によって脂肪からエネルギーを取り出すじゃな、脂肪からエネルギーを取り出すと、減った脂肪の質量と同じ質量の水(体液)や二酸化炭素(呼吸)に最終的に変換され体外に出て行く」


アリア「私のおにぎりは、息や汗になるって事ですか?」


わし「最終的にそうじゃな、あとウ○コ」


アリア「お肉って太るイメージありますけど」


わし「肉に含まれるL-カルチニンが脂肪燃焼効果があるし、飽和脂肪酸は吸収効率が悪い」


アリア「へぇ〜」


わし「飽和脂肪酸は食べすぎると動脈硬化になるし炭水化物を抜くと食物繊維が不足するから野菜は食べた方が良いな根菜とか」


アリア「さすがです!!頑張ります!!」


わし「じゅうぶん細いじゃないか?」


アリア「デブと細いのどっちが好きですか?」


また極端だな…


わし「そりゃ…まぁ細い方かな」


アリア「でゅふふふふふ w」


笑い方が…やべー


質量保存の法則とエネルギー保存の法則がある、そこで生体のエネルギー通貨と言われるアデノシン三リン酸(ATP)が重要なんじゃがな


頭おかCダイエット理論は、質量保存の法則やエネルギー保存の法則を無視してる場合が多い、脂肪燃焼はエネルギーの放出ではなく呼気や体液として放出されてる


質量保存の法則が当てはまらないのが核分裂や核融合、対消滅と対生成じゃなエネルギー保存の法則には当てはまるが


わし「んじゃリバティ港湾リゾートに行くぞ」


アリア「はーーーい」



     〜〜〜道中〜〜〜



アリア「すーーーはーーーすーーーはーー」


カレン「何してるのアリアちゃん?」


アリア「脂肪燃焼です!!すーーーはーーーうっ…ぐふ…ゴホッ!!ゴホ!!」


アホだコイツ…


カレン「アリアちゃん大丈夫?」


わし「ほっとけ馬鹿になるぞ」


カレン「はぁ…」


わし「しかし道中ヒマじゃな」


ジアンビ「ラジオでも付けますか」


わし「うむ…そうじゃな」


   ザザッ…ガーーーー!!


「皆さんこんにちはムーンベースチェンネルの時間です、DJのツキノです」


わし「ブッーーーーーーー!!ゲホッ!!」


ジアンビ「マルス様大丈夫ですか?」


わし「何をやっとんじゃツキノは!?」


ジアンビ「ビックリですね、どうしたんですかね?」


「では今日の音楽リクエストは、月のウサギちゃんから(こんにちは、いつも楽しく聴いてます、仕事を頑張ってる自分を励ます為に元気になりたい曲をリクエストします)あら?私の歌ですね、嬉しいです、ではお聞き下さい、DaDaDaDa 大統領」


わし「………。」


ジアンビ「………。」


「ププププ プレジデントになったらね♪僕は君をつかまえるね〜♫」


カレン「………。」


アリア「すーーはーーすーーはーー」


ジアンビ「ポップな歌ですね」


わし「うむ…ちょっとチャンネル変えるか」


    ザザッ……ガガーーーー


「みなさんこんにちは、ムーンニュースです、ニュースキャスターのツキノです、今日のニュースはこちら…今の暫定政府への要望と不満、軍事政権へ一直線?」


わし「マジかよ…」


ポチッ


    ザザッ…ガガガーーー


「みなさーーん!!ムーンウェザーの時間です、天気予報士のツキノです、今日の天気は全国的に晴れ、気温も高く、サンアンドムーンには海は無いですが海日和でーす」



わし「電波ジャックじゃねーか…」


ジアンビ「あらかじめ録音してるんですかね」


わし「じゃろうな…知名度抜群かよ」


カレン「凄いですね、最新技術の録音まで使うなんて…本気度が…」


わし「わしらが送り込んだ党が選挙で大敗する可能性があるぞコレは…」


ジアンビ「どうするんですか?」


わし「余裕の不正選挙じゃな」


ジアンビ「具体的には?」


わし「まぁ色々とあるが、郵便投票が良いな本人確認いらんし、まだ出来たばかりの国で戸籍も曖昧だからな、偽投票用紙を大量に作る、後は工作員を紛れ込ませて、ツキノの投票用紙を捨てさせるとか集計機械をイジるとか」


ジアンビ「鬼ですね…」


わし「ペスト蔓延作戦を急がせるか、今の暫定政府に緊急事態宣言を法案化させ即日施行させろ」


ジアンビ「サンアンドムーン国にもペストばら撒くんですか?」


わし「いや、国境を接してるレガシィ大帝国でペストが流行ってるってラジオでガンガン流す、これで郵便投票が増えるじゃろ」


ジアンビ「そういえばレガシィ大帝国が、サルファ剤の輸入を打診してきてますね」


わし「ちっ!!ウゴン王国を占領してサルファ剤の存在に気付いたか、逆説で言えばビビってるとも取れるな」


ジアンビ「どうしますか?」


わし「全く渡さないとなると怪しまれる、前回と一緒で純度の低いサルファ剤をボッタクリ値で売れ」


ジアンビ「わかりました、では例の物と例の製品の生産も急がせます」


わし「ぐふふふふふ…当然じゃ」


アリア「すーはーすーはーー…頭が痛い…」


わし「お前はアホか…」


アリア「呼吸はダイエットになるんじゃ…」


わし「運動して筋肉を動かした代謝物として二酸化炭素を排出するのじゃ」


アリア「確かに激しい運動すれば息が荒くなりますね」


わし「痩せたいなら運動しろ、人が一日に吐き出すCO2量は約1kgくらじゃ、運動すればするほどCO2量が増える」


ジアンビ「え?そんなに重いんですね」


わし「まぁな」


アリア「あれ?激しい運動に…二酸化炭素…体液…マルス様!!凄い発見しましたよ!」


はぁ…


わし「なんじゃ?」


アリア「セックルは最高のダイエットですね!!」


ジアンビ「………。」


カレン「………。」


わし「………。」


わし「お?リバティ港湾リゾートが見えて来た」


カレン「あっという間でしたね」


ジアンビ「ゆっくりバカンスですね」


アリア「でゅふふふふふ…」


嫌な予感しかしない…



次回に続く…






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