超一流経営者が超弱小国家に異世界転生!?チートも無いけど最強経営者なので無敵です

トラキチ

第一章 紙幣と外燃機関の導入

第1話 わし 転生しちゃった

     

     90%の国民はアホだ…


どれくらいアホかと言うと喜んで毎年数100万円搾取されてる事に永遠に気付かず、お金貯まらな〜いとか言ってるくらいアホ


この搾取の流れは気付かない限り止まらない


ま…支配者や経営者からすれば、最高に都合が良い、支配者に有利な社会構造の理由は



  『絶対に教育で教えないからだ』



役員達「社長!!どこですか社長!?」


あ〜うるさいな、わしは和氣虎吉、超ワンマン経営でIT事業、家電事業、製薬会社、金融事業(銀行や保険)、エンタメ事業などで、一代で大成功した経営者だ


わしをよく知る友人は、歩くWikipedia とか、歩く好奇心とか色々と言うが、わしもそう思う、その結果が多角化経営に繋がったんだろう


世間では伝説の経営者とか言われているが、世の中は需要と供給で成り立ってるんだから、市場(需要)を見つければ簡単なんだがな


社員の生産能力を引き上げるには、超無能を装って、責任は取るから好きにしろってパターンが1番生産性が上がるんじゃ無いかと思う


役員達「社長!!社長ーー!!」


わし「ここじゃ、ここ」


役員達「社長!!何してるんですか!提携先との会議が!!」


わし「ゆっくり異世界転生系の本くらい見させろ」


役員達「もう30分も待たせてるんですよ」


わし「はいはい…」


会議室に向かい、提携先の重役達を一瞥


提携先重役達「お忙しい中すいません」


わし「あー待たせて、すまんすまん」


提携先は、我が社の高い技術が無いと製品化が難しい、だからこちらが頭を下げる必要も無く、殿様商売が出来る、開発費にすんごい金かけたしな


契約書に目を通して、軽くロイヤリティを釣り上げ、ハンコを押す、今日も簡単な仕事だ


次は、次世代エネルギーの核融合炉やロボット産業やAIにもっと金を突っ込むか


エネルギーや情報はいつの時代も金になる


そんな、作業に近い事業にも飽き飽きだ、やはり経営は1から上手く行くまでが面白い


もっと長生き出来れば量子テレポートを完全に再現して、数百光年先の星に移民事業とかやりたいのぅ


そんな未来に夢を馳せなが…


ドクン!


わし「うっ!!ぐぅ…」


ガク…


役員達「社長!!社長!!おい!!大変だ救急車を呼べ!!」



遠のく意識の中



わし「本当ダメな役員達だ、まずはBLS(一次救命措置)じゃろて…しかし…この感じは死ぬな、優秀な右腕を作るべきだった、少し急ぎすぎた人生だったか…生まれ変わったら、未来がいい…恒星からエネルギーを取り出すダイソン球とか実現させたいのぉ…」


死に際でも割と冷静に物事を考えるなと、自分に関心する



どれくらい時が経っただろうか


人によっては、数秒かもしれないし、数年かもしれない、時間を引き伸ばされた感覚と言った方が早いだろうか

















パチリ


目が覚める…窓から入る朝日が眩しい…


おお?病院か助かったのか


あれ?手が小さいぞ、皺も無い


メイド「坊っちゃま、坊っちゃま、朝ですよ!」


んんんんんんん?


なんじゃコレは?


時代遅れの服に時代錯誤な建物


まさか…最近、我が社のエンタメ部門でやたら伸びてる、転生したら何々だった件的な奴か???わしも好きで息抜きで見てるぞ


チート能力か!!魔法と剣の世界とか…これはこれで憧れるじゃ無いかwww


湧き上がるテンションを抑え


わし「おはようございます」(キリ


わし「ところで…わしの名前は何て言うのじゃ?」


メイド「わし?なに寝ぼけてるんですか、マルス坊っちゃま、今日は朝食後に午前は座学に剣の訓練ですよ」


きた!!剣とか良いじゃないか


しかし、思い描いてた未来じゃなく、古めかしい時代なんじゃな


ワクワクしながら午前の座学


わし「………。」


一言で言えば拍子抜けだ


色々と質問したが、どうやら魔法は無いみたいだ…時代は中世辺りか、天動説とか言ってるし、生態系もモンスターとかムネアツな存在は無く地球と一緒、物理法則も、わしのいた地球と一緒だ、ツマラン


しかし良い情報もあった!!どうやらマルクス王国とかって国の跡取りらしい、俄然やる気が出るじゃ無いかwww


ハーレムだハーレムwww


それに、わしはチート能力使って剣で無双する!!


もうドッキドキで午後の剣の訓練


わしの先生は元国王直属騎士団長で名はカインと言う


カイン「マルス様、今日はやけに機嫌がよろしいですな、カイン、いつも以上に指導させてもらいますよ」


わし「ふはははは、カインよ!!わしの邪眼…ぶへらぁ!!!」


わし「ふっふっふ、なるほど… 飛天御つる…ぐはぁぁ!!」


余裕でボッコボコにされる…


あれ?全然ダメじゃないか(泣)


そういえば…よくある転生前に神とやらが現れて、色々な能力をくれる的なイベントは無かったな…(号泣)


そんな悲哀に満ちた毎日が過ぎ、転生から数週間、自分の置かれてる状況をある程度は把握する


どうやら、わしは、3大国に囲まれてる超弱小国マルクス王国の跡継ぎ、北はレガシィ大帝国で大陸最大の軍事国家だ東も大国ウゴン王国、西は聖カトレイア国、宗教国家でこれまた大国だ


我が国は城下街には活気が無く、浮浪者やゴミも多い、主な産業無し、銀本位制で国民経済は貧困、奴隷制もあるみたいだ、地政学的には大国の緩衝地帯だな…ジリ貧確定かよ


父王は病に伏せってる、母上も病死、妹はいるみたいだ兄達は夭折し、(奸臣による毒殺説や奸計説が濃厚)


最後に残った跡継ぎのわしはまだ10歳、兄の夭折を不審に思った元国王直属騎士団長カインが剣の訓練を教えてくれ、城下にある屋敷でわしを育ててくれてる


状況は最悪だが、高い壁の方が経営者的に燃えると言う物


それに何とかなりそうでもある、現代人は金貨や銀貨が紙幣に変わる転換期の歴史を知らないだろう、学校では絶対教えない歴史だ


わしは、紙幣の普及の仕組みを知ってる…紙幣を発行して金融革命を起こせば金は無限に作れる(ニヤリ)


ただ…前準備に色々と時間がかかるのが難点だが


次回に続く…




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