次回予告
EP2,大賢者、中央へ行く?
魔王の体調もよくなって、ひとまずいつもの平穏が戻ってきたケネット家。
これでまたいつも通りの生活に戻れるかと思いきや、唐突にダリルがこんなことを言い出した。
「実は、テディ様がお前を中央の王立学校へどうかと誘ってくださっているんだ」
とか何とか。
どうやら以前、うちへ来た時に話していた〝返事〟がどうというのはその話のことだったそうだ。
地方の小貴族であるおれが中央にある王立学校へ通えるなど、普通に考えればあり得ないことだ。破格といってもいい好条件である。しかもそこなら魔術の勉強だってできるそうだ。
順当に考えれば、おれは来年から領地の学校へ通うことになる。
と行っても領都はそんなに遠くないから、週末の安息日には家に帰って来られる。
だが……もし中央にある王都の学校へ行くのなら、それは無理だ。王都はあまりにも遠い。帰って来られるのは、一年に一度だけ。冬が終わり、やがて春が始まるまでの〝安息月〟の間だけになるだろう。つまり、おれはほとんど家族と離れて暮らすことになってしまう。
そもそも、なんで中央の貴族であるテディがわざわざうちへ来たのかも疑問だったが……どうやらテディはただのでかいおっさんではなく、おれが思っていた以上のとんでもない人物だったようだ。
なぜそんな人物がおれをわざわざ中央の学校へ誘いに来たのか。
それには両親の過去が深く関わっていた。
普通に考えたら断る話ではない。
他のやつなら嬉しすぎてションベンもらすくらいの話だろう。
なので、おれはもちろんこう言った。
「すいません、お断りします」
次回 大賢者、中央へ行く?
乞うご期待!
μβψ
あとがき
新・大賢者をここまで読んでくださってありがとうございます。
この作品は、以前同名で書いていたものをリブートしたものです。
ですので、主人公と魔王が和解するまでの下りは基本的にほぼ一緒でした。以前読んでくれていた人からすれば「同じやん!」という感じだったと思います。申し訳ございません。
ただ、前回が同じ流れで七万文字だったのに、今回は14万文字になりました。相変わらず話をまとめるのが下手というか……まるで成長していない😓
ただ主人公と魔王の関係は今後の話を進めるにあたってかなり大事な部分なので、ここで手は抜けないと思って力が入りすぎました。お許しください。なんでもはしません。
本当はこの話の部分はアップを始めた初日には全部完成していて、それをちまちまアップしながら、その間に次の話を書きためていく予定だったんですが……結局、気になる部分を直しながらのアップになり、次からの話を書き溜めるという作業ができませんでした。
ウェブ小説のいいところはライブ感というか、リアルタイムでみんなと一緒に物語を追っていけるところが長所だと思うんですが、ぼくの場合はライブ感だけで話を書いていくと必ず「余談だが……」と本筋とは関係のない設定に関する説明を唐突に始め、登場人物を置いてけぼりにしがちです。友達には「物語ではなくただ説明を読んでいるようだ」と言われたこともあり、なるべくそれを直しているつもりではあるのですが……どうやら不治の病のようです。
思いつきでいらん設定を増やしてしまい、当初の予定地に着陸できないということになることが多いです。前回もそれで失敗しました。書き溜めせずにリアルタイムで書いてる人たちは本当にすごいと思います。
なのでしばしの間、書き溜める作業に入り、区切りのいいところまで出来上がったら上げていきたいと思います。
前回のバージョンでは色んな人からたくさん星やハートを頂きました。
新しいバージョンでもすでに色んな人からたくさん声援を頂いております。
頂いたエネルギーは無駄にしません。
作品にしてお返しします。
次作が出来るまで少しお待ちください。
進捗は近況ノートで呟くかと思います。
ここまでお付き合い頂いて本当に感謝しかございません。
よかったらこれからもよろしくお願いします🙇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます