今日すれ違った人の境遇が知りたい話

一乃美也

第1回目(男の娘なのか女なのか)

今日は買い物をしにショッピングモールへ行った。田舎といえば、周りは田んぼや畑。その中に無駄にデカいショッピングモールがある、みたいなのを想像すると思う。全くその通りの場所だ。


梅雨だからか、平日なのにも関わらず人は普段の3割増しくらいには居た。ぶら〜っと何も考えずに買い物をしていると、昼が近づき惣菜コーナーが混み合い始める。人が多い場所は嫌いだし、何より今は例の病で混雑を避けるべきだ。自分は、足早にレジに行き会計を済ませフードコートの方に向かった。


フードコートは惣菜のところと比じゃないくらいに人が居た。気持ち呼吸も浅くなる。

しかし、昼御飯を抜くわけにも行かず、とりあえず何でも良いから食べようと思い、1番手前にあったカレー屋にする事にした。

店員さんはちゃんとインド人の方みたいで、少しカタコトな日本語で注文を取っていた。自分はカレー弁当と言うやつを頼み、店の前で出来上がるのを待っていた。


すると前から結構若い子たちが歩いてきた。高校生〜専門学校生くらいか。自分の隠キャな性質が発動。同年代くらいの子を見かけると知り合いじゃないか、と思い込み始め、思いっきり下を向いてスマホをいじって話しかけられないオーラを出すのだ。するとその3人組は何事もなく去っていた。後ろ姿を見ると、普通の大人しめな男子、そこそこガタイのいい男子、足のシルエットが分かるくらいに締まったパンツを着ている男子(?)だった。そう、最後の子だ。あれ、男か?と思い上の方に視線をやると、ちょっとガタイのいい男子の背中に手を回していた。上着には薄めのパーカーを着ていて、フードをかぶっていた。身長小さいめで華奢な体型から、後ろ姿は男にも女にも見える。けど背中に手を回す、という行動からは彼女、彼氏のようにも見えた。


現実は小説より奇なり


もしかしたら男の娘かも知れない。とか思いながら眺めていたら、そのままどこか行ってしまった。もちろん、追って確かめる何て出来ないし彼らの事は一生謎のままだろう。

けど、謎のままなら自分の好きなような解釈にしてしまって良いだろう。この話をモデルにしていつか小説書くかも知れませんし、それまでネタを練っておきます…



はい。もっと現実的な方向で話を広げていきます。皆さんの学校には男だけど女っぽい、女だけど男っぽい人はいましたか?(こういう男っぽい、女っぽいって言う表現も最近では駄目らしいですが、自分としてはタブーとして表現をなくすのでは無く、自然とそう言う表現の持つ意味が消えていくみたいな感じになって欲しいです)


もし自分が性に違和感を持っていても、中高生でそれを周りに知られるのは怖くて隠してしまうと思います。自分語りになってきたので話を戻すと、自分の学校には1人いました。戸籍上女子だけど、男子の制服を着て学校に来ていた人。あと普段着が、自分よりカッコいい女子とか居ましたね。

周りの目を跳ね除けて自分を貫く。しかもそれを18にも満たない人がしている。本当に尊敬します。


自分が普段から、男の娘いいなあ。ボーイッシュ(この表現も駄目ですかね)な子良いなあ。とか言っているのが申し訳ないなくなってきます。本当に。当人にしか分からない辛さを自分は理解していない。


自分は友達から「性の概念ぐちゃぐちゃだよなー」って言われます。男の娘ーボーイッシューとか言ってるからでしょうか。


「性の概念ぐちゃぐちゃ」これは自分としては嬉しい言葉なのですが、結局そういう考えに至っている根幹に、自分の性癖があるんじゃないか。と思ってしまいます。


性癖だからでいいんでしょうか?人間の理性って本当に矛盾してるって思いませんか?結局人間は獣なのか?って思いませんか?


難しいですね。本当に。

なんか分からなくなって来たところで今回は終わりです。お目汚しすみません。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

何かありましたら意見とか、バンバンください。第2回目も、もしあればよろしくお願いします。

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