西へ・・・
パンダは走っていた。白と黒の毛並みが風に流れてゆく。
息が上がる。目の前がゆがむ。しかし止まれない。なぜなら背後から―――
『こらあ!前のパンダの着ぐるみのバイク止まりなさい!!』
『ノーヘルだ!!速やかに停止しなさい!!』
また増えた。
白と黒の
でも、止まるわけにはいかない。
後ろから、にぎやかなサイレンが聞こえている。どんどん増えている。
その音を聞きながら、俺は国道一号線をバイクで疾走する。
西へ・・・
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