第2話 近況
近況、というと自分自身のことよりもまずコロナやオリンピックのことになると思う。
当然私の生活にもコロナは大きく関わっているし、実をいうとそれで職をなくしたのである。
というか自分自身の緊急事態宣言が発令されて、契約を解除した、ということになるのだが。
以前何をしていたかというと、建築学科を卒業し建築家を志していたことから、建築のCGパースを作っていた。
もともとは事務の業務だったが、資格も取得しやることがなくなった状態の時に、上司の知り合いの海外からのスタッフが入ってきてくれたことで
運良くCGグラフィックの勉強ができるようになったのである。
そして、今は何をしているかというと休養中ということになるが、形態としては自営業にあたる。
これについては今後記述できればと思うが、金銭的には今のところ安定している。
お金の心配がないというのは、本当に有難いことで幸運なことではあるが、少々生きるエネルギー、活力が低下したように思う。
去年コロナが流行し、緊急事態宣言が出され、トイレットペーパーやティッシュが買い占められた時はただただ戦々恐々としていた。
悪い方悪い方に考え、株や経済は破綻してしまうのではないか、(現状の経済の危機について把握している訳ではないが)非現実な妄想が膨らんだりした。
想像でしかないが、そのころに通勤し、異様な空間と化した満員電車に揺られていては
私の精神は崩壊どころではなかったであろう。
事実、家で休養していたにも関わらず、ほぼ精神崩壊の状況だった。
想像にすぎないが、もし戦争が起こればあの時のような状態に、はたまたそれ以上の混乱が起こっていたのだろうと思ったりもした。
政治批判をする気はないが、政府の対応は不可解な点が多い、それゆえに不信感や疑念が私の心を巣食っていた。
いちばん始めのダイヤモンドプリンセス号の対応からして、日本への不信が強くなった。
あまりにも慎重、ずさんだったと思う。
きっと裏で様々なやり取りがあったのだろうが、あの対応で不安にならない方がおかしいだろう。
もとよりここ数年のメディア、特にテレビの報道の仕方には疑念を抱いていたし、
母親も何年も前からその点に関しておかしい、おかしいと言っていた。
コロナ以前のテレビ番組のインタビューで印象的だったのが、今の世の中の雰囲気は戦争のころに酷似している、というものだった。
私はもちろん戦争を体験したことはないが、経験者は語る。コロナの兆候を感じていたのかもしれない。
最近はどうだろうか、メディアにはやはり不信感はあるが、コロナの分析がわかってきただけに、少しだけ納得できる部分はある。
もちろん少しだけではあるが。
だが、あと一週間後、信じられないことに来週から始まる予定のオリンピックである。
オリンピックといえば、楽しみや期待の印象しかなかった。滝川クリステルがプレゼンし日本五輪が決まった時は本当に嬉しかったし、盛り上がった。
正直言って、その時が一番盛り上がった時期だったろう。
その後日本全体で盛り上げようとせず、うち内で物事が進んでいく様を見ていた時から、現状の不安は始まっていたのかもしれない。
コロナやオリンピックについての不安は言い出せばキリがない。皆様も少なからず、いや私よりも多めに不満をお持ちだろうが
近況としてお話するのはここまでにします。
ツムラ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます