飛べるわたしと飛べないあの子

@hltvn

第1話  忘れたい思春期

私の思春期といえば嫌な思い出しかないような気がする。

小学生の頃から周りの子達となんとなく合わないなとは思っていた。

元々勉強をすることが苦ではなくむりろ好きだった私は中学受験をすることになったのだが更にそれが私を苦しめる原因となった。

皆よりも勉強ができた私は皆をいつの間にか見下すようになっていた。

それに伴い友達も私の周りから消えていった。

その頃は親にも先生にも反抗する時期で、友達までいなくなってしまえば相談する相手もいなかった。

苦しんだ私は暴食を始めた。

必死に嫌なことを忘れたくて目に入る食べ物すべて貪るように食べた。

中学受験合格。

やっと、やっと、苦しい日々から抜け出せると思ったが暴食していた私は中学生ながらとても太っていた。その頃はもう受験のストレスから開放され反抗期もなかったから、少しでも性格は良くしようと明るい私を造った。

中学入学、そしてクラス交流

性格を明るくしたのが良かったのか、太っていた私でもたくさん友達ができた。

やっと憧れの学校生活と思っていたところだが、何という不運だろう。

元小の子も私と同じ学校に入学していたのだ。

その子と偶然遭遇し私を見てはなった一言。


『ほんとにデブだね、キモい』


その一言に私は傷つき苦しんだが、今の私へと成長できたから憎いが今では感謝している。

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