誤認転生

古嶋要太

第1話

俺は普通の高校に通う須田渚と言う。

成績も普通、勉学も普通の男子高校生だ。


そんなある日、俺は…死んだ。

真夜中のことだった。

突然、息もできずにもがき、苦しみ、ベットの上で亡くなった。

幽霊になった俺は自分の死体を見ながら、天に登って行った。


天に登って、俺は雲の上をまっすぐに歩いていた。


10分後


やたらと長い。


20分後


もう、ヘトヘトになってきた。


30分後


俺は、雲の上で寝転がった。


「もう、疲れた。こんなに長いなんて、幽霊って、疲れないんじゃないの?」


1人でブツブツと愚痴を言っていた。

すると突然、目の前に扉が現れた。

扉は金色に輝き、とても綺麗だった。

扉が開くと白く輝かしい羽を纏った女神がいた。


「おぉ!女神様だ。」


俺は感心した。

天には女神が本当にいるのだと。

女神は俺の方に近づき、、、


土下座した。


「すいませんでしたぁぁぁぁ!!」


え?えぇぇぇぇぇ!!??

女神が謝った。


「えっと、女神さん?あの、俺になぜ謝るのですか?」


とりあえず、謝罪の理由を聞かないと。


「グスン、あなたの本来生きるはずの未来を私の手違いでけしてしまったんですぅぅ。」

「え?」

「あなたは本来、幼馴染の山本由香さんと結婚して、80歳で死ぬはずだったんですぅぅ。本当にすみませんでしたぁぁ。」

「え、嘘、俺、由香ちゃんと、結婚?ちくしょう…ふざけんじゃねぇよ!」


俺のLIFEがこんな女神に打ち砕かれるなんて…


「そこで!私から提案です!!」


切り替え早!


「あなたを私の力で異世界に飛ばします。」

「え、異世界ってあの剣と魔法の?」

「そうです!その通りです!話が早くて助かります!では、スキルとかを授けるので少し待っててくださいね」


俺は死んでからすぐに異世界に飛ばされることが決まった。

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