文庫官篠原友美の奔走
奏條ハレカズ
第1話 前文
皇国において公族とは、二千年の前より朝廷に仕える七七の家を指す。
「臣家、篠原の第二女子、篠原友美。貴殿を
皇国中部、
「大命、謹んで拝受いたします」
張り詰めた空気のなか、友美は精一杯自然に聴こえるように言葉を紡いだ。
久城の屋敷の一角に建つ古蔵。そこに所蔵されている、歴史的、文化的価値の計り知れない古書や史料。旧きを納め、新しきへと繋ぐ。
人々はその場所をこう呼んだ。久城御文庫と。
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