魔女と世界の隠し事
空薇
プロローグ
「魔女、気は変わらない?」
「変わったら、困るでしょう?」
「困らないよ。変わらない方が困る」
「そう。でも、私は変わった方が困るのよ」
小さなお部屋に、魔女がひとりと、少女がひとり。
ふたりはいつも変わらぬ会話を繰り返す。カップに注がれた紅茶一杯がタイムリミット。飲み終われば、少女は帰り魔女は眠る。
こんな日々を、一年は繰り返して、魔女は少女が諦めるのを、少女は魔女が諦めるのを待っている。
ふたりの関係は、少々言葉じゃ表しにくい。
これは、そんなふたりの悲しい優しい物語。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます