因果応報

以前から、仕事での嫌がらせをしてくるAという女がいた。

Aは私の成果を書き換えて自分の成果にし、給与反映に影響を及ぼしたりしていた。

被害者である私や他の従業員は彼女の悪質さに諦めを覚え何もしなかったが、ある日想定外の事が起きた。


彼女が、突然消えたのである。


私たちは事情を知らないが、なんとなく彼女の因果応報では無いかと疑っていた。まあ、結局彼女は行方不明のままであったが。


この話、何を不気味に思ったかと言うと、この先が語りようもない状態だからである。

何もかも、不明なのだ。

彼女の消えた理由も正確には因果応報なのか分からないし、店長もその一週間後に消えたし、法則が謎のまま「私」は仕事を辞めたのである。


私はその店を辞めたのでもう無関係であるが、都内某所のデパートを立ち寄る時はぜひ気をつけて欲しい。

もしかすると、あなたの心の奥底にある罪悪感を裁く場所かもしれないのだから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る