100話後に付き合う男女
澄崎そうえい
第1話 消しゴム
僕の名前は
突然だが、僕には好きな人がいる。別に高身長イケメンじゃないし、女の子にモテるわけでもない僕だが、ずっと片想いをしている女の子がいる。
「遠山くん、消しゴム落ちたよ」
「えっ?」
授業中に頭の中でそんな一人語りしていた僕は、消しゴムを落としたことに気付かず、隣の席の女子に指摘された。
彼女の名前は
すると沖矢さんは、椅子に尻をつけたまま屈むと、僕の落とした消しゴムを拾い上げ、僕に差し出した。
「はいこれ」
屈託のない笑みで渡してくる沖矢さん。そんな彼女の可憐さを目の当たりにした僕は、
「あ、ありがとう……」
若干の緊張をしつつ消しゴムを受け取った。
「うんっ!」
僕の感謝を聞いた沖矢さんは、可愛らしい笑顔を作って見せた。
そんな彼女に僕はずっと片想いをしている。
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