【KINGDOM HEARTS χ[chi]】希望の種と滅びに向かう仲間のはざまで

希望の種と滅びに向かう仲間のはざまで


自分は考える


あのお方の言うとおり

希望の種になるべきか?


それとも仲間とともにキーブレード戦争に歩むべきか


生きるか死ぬかの選択だ

これまでコンテニューが効かなくなるほどの戦いはしたことないが

闇に飲み込まれ無に帰す前に死ねるか?


生きたいから希望の種になるわけではないのは知っている

自分たちは小さな光を抱いて

無に帰す空間とは違う場所で

再び戦う日を待ち続けるのだ


大勢の者たちが希望の種に選ばれてるけれど

その行き先の空間に営みはあるだろうか?

生きるでも無く

歳をとるでもなく

眠るのでも無く

ただそこに存在だけして何百年何億年過ごさないといけないのかも知れない

生きることを選ぶのが楽とは限らない

死ぬより生きるほうが辛いこともある


だから・・・仲間とともに滅びを選ぶのか?


それもまた違う


生きることは滅んでいくものたちに対する裏切りにならないか?


違う違う


自分は少なくとも滅ぶことに恐れは抱いてない

結末の起動修正ができなければ

自分たちはこうなることを皆知っていたはずだ


予言が絶対なら

自分たちの足掻きは恐ろしく滑稽なものだろう

予言が変わらないから

希望の種が必要になったのだろう


自分の手を見つめる

キーブレードを手にしたその日より

ふたまわりは大きくなった手

それと平行してキーブレードも重くなった


幼かった自分をどこかに残してたはずなのに

今はどこかに大人ぽさが香る自分がいる


たぶん生きても死んでも後悔はしない

それでも考えてしまうのだ


その他大勢を自分は見捨てるのか?と

そして続いて思うことは

自分はその他大勢にまぎれてこの世界そのものを見捨てるのか?と


苦悩の数日間を過ごした

そろそろ答えを出さねばなるまい


仲間と一緒に殉じるか・・・

立ち上がろうとして

立ち上がれなかった


思い至ってしまったのだ

世界は闇という名の無に帰る

ならば自分たち希望の種が行ける空間はなんだ?


そこに闇は存在しないのか?

・・・・・・黒いチリシィは言った

とても身近な人物が主だと

予言は生き残りなど示唆しなかった


ならば・・・希望の種にも闇が混じるはず

それが誰かまではわからないが

自分の知っている人物ならば・・・


その他大勢の闇と戦う者たちよりは少ないけれど

残された光を消さないために・・・

自分は希望の種に紛れた闇と戦わねばならない


生きるのではなく

その他を生かすために自分はキーブレード使いだから

希望の種に混じろう


できるなら杞憂ですんでほしい思いの先に

安息があることを願って


・・・結局自分はただの人だと思い知りながら

一人にが笑いしてみた






Fin


これは多大なる私の妄想の上で成り立った物語であり

真たる主人公が何を思いどこに選択肢を持つのかは

まだ話ができてないので不明である

原作は4/7にでたメインストーリーが元に出来上がっています


2016/4/7にゲーム終了の告知がでました


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