【幻聴詩】CUT IT OUT PLZ, FOR CHRIST'S SAKE!!!

「自慢かよ」

「また自慢かよ」

「何回自爆すれば気が済むの?」

「学習能力ねえな」

「早く死ねよ」

「つまりオイゲン・ブロイラーが提唱したのは」

「メンタルとマインドって違うよね」

「夫を愛してるならとっとと割り切ることだな」

「歌ってやろうか? 『何回聞かせるんだ そのメモリー』」

「エミネムの『STORM』ばりの迫力で」

「で、また自慢?」

「他に取り柄がないからな」

「つまり自分の頭が悪いことを嘆いているんだろう」

「だって天才にこれだけ囲まれてたら俺だって凹むよ!」

「何十年前だ? 『書くことだけには自信を持つ』って決めたのは」

「でも彼は天才なんです」

「こんなはずじゃなかった。さて問題、この言葉、何にかかってるでしょう?」

「文章を書くこと、小説を書くことだけには、自信と、最低限の自負を持っていたかった」

「あの子は私の文章のために泣いてくれたのに」

「自己責任」

「On your own」

「ひとりでできるだろ。つか、やってきただろ?」

「八壁ゆかりは小説一本書くことすら自力でできないの?」

「甘えてんじゃねえよ」

「自力で死ぬほど努力しろよ」

「書けよ」

「頭使えよ」

「俺らのせいにしてんじゃねーよ」

「こんなん書き留めてるヒマあるなら設定練れよ」

「つまるところ」


 私は自分で自分の小説を書きたいんです。

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