9話 離婚5

9離婚5


彩は、影でこっそり高校の同級生とSEXしてイク快楽が、愛してると言われるのがうれしくて。


それを隠すため、そのテニススクールの会員になって、あたかもテニススクールに通うように偽装、主人をだまして、そのSEXに溺れていた。


その男は、他にも浮気をして、奥さんと別れるつもりはなく、しっかり奥さんと子供まで作ろうとしていた。


冷静に考えると、その男にとってはただの性処理相手、ばかだ。そう思ったら


「あ~~~なんで~~~ごめんなさい、ごめんなさい~」


大きな声で泣きくずれた。


「ごめんなさい。本当にごめんなさい。もう2度としません、許してください。

なんとか離婚だけはゆるしてください。もう1度チャンスをください」


彩は、声がかれるまで、何度も何度も泣きながら、克己に懇願した。


「もう遅いよ」ちょっと間があって、


「最初に聞いた時に正直にすぐにあやまってくれれば、その可能性も考えたけど、ずーっとうそをついてごまかそうとしてたよね、最後の写真を見ても1回だけ、とかそれでもうそついてごまかそうとしたよね、それで信じられると思う?無理だよ

 高校の時の彼とやりまくってた? そういうのって、やめられないんだよ、浮気した人は」

一瞬黙ったが、そのまま

「それと2人で旅行に行く予定だったんだね、まあ俺たち離婚するから、もう俺には関係ないけど、お前ら2人、最低だよ」俺は完全に切れていた。


だんだんむなしくなって

「こんなに愛してたのに、こんな事されて、もう俺は何も信じられないよ」


「今日は疲れたから、もう寝る。いつここを出ていくかは明日話し合おう」


そう言って、克己は納戸部屋に行って寝た。


やっぱり眠れなかった、浮気の事実が分かるまで、彩を愛していた。


いや今でも彩が大好きだ、嫉妬で胸が苦しい。


許せるか・・・・やっぱり無理だ、


またするかもしれないと考えるともうこんないやな思いから逃げたい。


そんな事が頭の中をめぐり、結局寝たのは朝の6時少し寝ったが8時に目を覚まし、コンビニで朝ご飯を買って食べた。


その後、彩の実家と自分の実家にこの事を連絡し、離婚する旨伝えた。


彩の両親は「申し訳ない、そちらに行って話し合いたい、なんとか離婚だけは」と言ってきたが、

「もう終わったことなので、話し合うことはない」と言って断った。


最初はかなりしつこく、話し合いたいと言ってきたが、俺もつらいんだ。


ひたすら “終わったことは何をしても戻らない“ と繰り返し答える事で、俺の離婚の意思の硬さをやっと理解したようで、最後はあきらめたように納得したようだった。


彩の事を考えて買ったこのマンションは出張や夜遅いときなど、彩が寂しがらないようにと彩の実家の近くに買ったので、彩の両親はすぐ来れる位置に住んでいるから、これくらい強い意思表示が必要だった。


それからの彩は頻繁に実家に帰って、両親と相談しているようだった。


いやがる彩を連れて離婚届けの用紙をもらいに行き、離婚届けの自分の欄を記入し、彩に書かせようとしたが、いや!絶対に書かない! と 拒否していたので、彩の両親に電話をして、この事を伝え、彩と話をしてもらった。


かなり抵抗したが、最後あきらめて彩は離婚届けにサインをして印鑑を押した。


実家の親は、事情を説明すると、最後はお前が決めろと言って反対はされなかった。


親には、離婚届の保証人欄に書いてもらい、

次の日、区役所に行って、離婚届けを提出した。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る