人間界における種族分布と絶滅種族について

人間:

主神オーディンにより命を与えらし『最初のヒト』。全ての種族の起源とされており、人間界において最も数の多い種族。地域によって髪や目、肌の色が違い、特にストレア大国の人間は金髪に青い目を持って生まれる者が多い傾向にある。


有翼人:

翼を持ち、空を飛ぶことが出来る種族。大きな外見的特徴として背中に羽が生えている事以外は人間と殆ど変わりが無く、最初に人間と共存しはじめ、最も人間との関わりが長いとされる。魔物であるハーピーとは全く別の種族である。


獣人族:

獣の血を引き、驚異的な身体能力を誇る戦闘種族。かつて縄張りや国を作らず大陸各地を放浪する種族であったが、現在はガロック国にて人間達と共存。何らかの原因で興奮状態に陥ると、『獣化』と呼ばれる現象が起こり、身体能力が爆発的に上昇する。その際のショックで自我を失い、敵味方問わず近くのものに襲い掛かる可能性が高いことから、獣人族は恐怖・差別の対象となっている。


人魚:

大陸各地の水辺に分布していた種族。青い髪とヒレの耳が特徴的。その美しい容姿と、血や鱗が薬になることから人魚狩りに遭うが、現在はイトア小国で生き残った人魚達が暮らしているほか、高い魔力を生かして各地で活躍する者もいる。現在でも人魚の髪や爪を用いた装飾品等の闇取引の摘発が後を絶たない。なお、半魚の魔物マーメイドとは別の種族。


吸血鬼:

人間の血をエネルギー源とし、かつて大陸全土の人間達を恐怖と混乱の渦に陥れた種族の末裔。現在の吸血鬼は必ずしも血を必要とするわけではなく、姿も生活様式も人間社会に溶け込み、順応している。吸血鬼が差別の対象にならない理由としては、人間が本能的に吸血鬼を優勢種族と認め、無意識に恐れを抱いていること等が挙げられる。


エルフ:

魔法と狩りの名手と謳われ、森を拠点としていた長命な種族。その全容は謎に包まれ、現在は絶滅したとされている。


ドワーフ:

高度な鍛治・工芸技能をもつ種族。洞窟で暮らし、性格は気難しく閉鎖的で外界からの干渉を拒絶する。背丈は低く長い髭をたくわえており、体は屈強で力強い。性別は男しかおらず、石から生まれ、死すれば石に還る。ある時期から各地の洞窟から姿を消し、一切の目撃情報が絶たれた。


天啓の民:

神話時代においてヴァン神族の加護を受け、神秘の力を授かったとされる者達の子孫。人間でありながら邪神に魂を売り渡した異端者として、その歴史は常に差別や迫害と共にあった。人間との違いを見分ける術がない為、現在においては生き残りの有無が不明。絶滅したとする説が濃厚。


魔女:

銀髪と赤い眼を持ち、禍々しい呪術や幻術に長けた種族。極めて非人道的、残酷な実験を繰り返し、気まぐれに人を攫ってはいたぶって遊ぶ。ガロック国との『魔女戦争』に敗北し、一時期は大陸から姿を消したが、数年前に北東の地で復活。『魔女の黒き森』へは、人間はおろか魔物すら近寄らない。エルフと同じく長命な種族だが、その美貌は若返りの魔術で作られた紛い物。


巨人:

人を食べる種族。多くは神話時代に海の果てへと隔絶されたが、東の半島に棲息する巨人達が大陸へと侵攻してくる為、東端に建設されたガロック要塞で防衛軍がそれを食い止めている。知能は低く、性格は凶暴。大きさは個体によって違いはあるものの100メートル前後で、皮膚は鋼のように固く、人の力では太刀打ち出来ない。巨人に唯一対抗できる神獣を乗りこなす#竜操士__ドラゴンライダー__#達によって防衛軍は構成されている。


ノラッド族:

南西のノラッド島に住む先住民。大陸とは異なる歴史と文化を築いており、石の屋根で暮らし、ドラゴンを狩って生活している。温厚で気立てが良く、大陸からの客人は拒まない。ノラッド島は観光地化しているが、ノラッド族達の生活を脅かさないよう訪島人口は管理されている。

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