14
オレンヂ色の花が揺れる庭
呼ぶ声に顔を上げるいつかの僕
垣根の間を通り
温い風の中
夜空を見上げる
板塀が続く路地裏の向こうで
洋燈の灯が案内してくれる
振り返らずに踏み出して
ほら、その先へ
あの庭が揺れている
花と風と陽の光と
白く眩しい真昼の庭
瞬きの度に端から崩れそうで
グラスの中の氷がいつまでも溶けない
オレンヂ色の花が揺れる庭
垣根には白い花が埋もれて
呼ぶ声に顔を上げる
グラスに琥珀のお茶を注いで
何もかも白い陽射しに曝して
いつか花は落ちる?
いつか星は流れる?
あの庭に
君がいる
ほら、お茶をいれたよ
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