三種:食欲旺盛、ミーハーJKキャラ
「概要」
三種と四種は左右型で、これは立っているときや座っているときなど、どんな時でも体の重心が偏っていることを意味します。その偏りがモロに影響を受けるのが腰椎の消化器の中枢部分なので、三種はとっても食欲が旺盛です。
また消化器は人間の機嫌とも深くつながっているので、判断基準は「好き、嫌い」です。一種二種が「頭で考える」ならば、三種は「感情で動く」のです。ちなみに三種の「好き嫌い原動力」をなめてはいけません。もう本当に好きだからやる、嫌いだからやらないという独自理論が非常に強く、例えば「別に音楽に興味はないけどそれを歌ってる人がかっこよくて好きだから音楽も大好きになる」とか、「数学は嫌いだけどそれを教えてる先生が好きだから数学も好き」とか。
「身体的な特徴」
左右型は重心が偏っているので、肩がどちらかに上下していたり、また目や鼻の穴など、二つある人体構造物のどちらかが大体歪んでいて、どちらかが大きく、どちらかが小さくなっています。
全体的な体格で言えばとにかく丸みを帯びた体系ということで、女性的といえます。これは太っている痩せているに関係がありません。方はなで肩で、背中も丸みが買っています(背中が曲がり過ぎて海老のような老婆は三種的)。顔に至ってもそれが適応されていていて、童顔丸顔でパーツがだいたい下の方にまとまっている風です。
内面的なことで言えばやはり食欲旺盛であることに関連して、胃袋がとても丈夫なのです。ほかの体癖はだいたい落ち込むと物がのどに通らなくなりますが(実を言うと四種はかなりその傾向が強い)、三種だけはもうめちゃくちゃに食べます。食べることで鬱憤を発散するのです。「ストレスが原因で甘いものを食べて太っちゃった」などという聞き飽きたように思える肥満の原因は、三種体癖の持ち主が多い事でしょう。
もう一つ言えるのは交感神経の反応が強いということで、これは少し興奮気味で、はつらつとしているように見える要因です。また食べ物をよく食べる三種にとってその要となるのが腸です。交感神経が優位であると腸の動きが停滞し便秘になりやすくなるので、三種は便秘気味です。そして元気な時は何とか体が便通をよくしてくれるのですが、不調になると途端に腸の動きが止まって強い便秘に悩まされます。逆に副交感神経が強い四種は腸の働きが強すぎて、よく軟便・下痢に見舞われます。
「心理的な特徴」
分かりやすくいってしまえば三種はとにかく(現代日本の)女性的で、あなたが連想する「ザ・女の特徴」に当てはまるものが多いのです。正確としては気まぐれで気分屋・感情的・若干幼稚・権威主義・社交的といったところ。
もう一つわかりやすい指標は、三種の人間は「色に敏感・形に鈍感」です。その上皮膚感覚も敏感なので色と肌触りにはこだわるのですが、その服の形はあまり重要ではなく、こだわりがあって一見おしゃれなのに、あまり似合わない形の服を着ている人は三種かもしれません。また形にこだわらないので、部屋などの整理もあまりせず、むしろクシャクシャと乱雑に物を置いていきます。あるいは一見整然としている部屋でも机の引き出しとか押し入れとか、そういう一点クシャクシャポイントを作っているのが三種です。
さて、感情が中心である三種はその感情をとことん吐き出していくのが生きやすい生き方なのですが、世間はそうはいきません。特に現代社会では会社や取引先、葬儀など様々なところで感情を押し殺さなければならない場面がありますが、そういうところが三種は非常に苦手で、ともすれば笑ったり、つい本音がでたりします。そういう我慢をした挙句お酒を飲み始めるとタガが外れたりするので、酒癖が悪いとみなされる場合も。
感情、特に好き嫌いが中心なので、「生理的に無理」「いやなものはいや」といった言葉は三種的ですね。例えばどんなに価値があるチャンスがあってもその間に嫌いなものがあればチャンスをものにできません。しかし交感神経が優勢で奇数型なので、積極的ではあります。相手に利口だとかいい人だと思われたい欲求もあるので、軽く嘘をついたり、想像だけで物事を語ったり、あるいは話題の本を読んでいなくても梗概だけは知って、それだけで話に割り込んだりします。それが嫌いでなければ……、ですが。
「キャラ造形」
三種体癖は女性的と言いましたが、しかしここで勘違いしてほしくないのは、「三種体癖=女っぽい」ではなく、「目につく女たちが三種体癖っぽい」ということです。ちょうど、一種っぽい男が多いように。その理由は何故かはわかりませんが、一つ言えるのは現代社会において、三種体癖的特徴がもはや女のジェンダーとなっていて、そうした振る舞いを強制されている、あるいは自分でわざと三種的なふるまいをしているという人も一定数いるということです。ですから男にもてたいがために三種的なふるまいをしているあざとい女キャラであれば、ほかの体癖は何であれ、人前では三種といったようなキャラづくりをすることで、よりリアルな人物描写になります。
また三種は交感神経が優位なので感情に任せて物事を苛烈に行います。それが話であれば話芸であるので「感情的な」お笑い芸人キャラにぴったりですし、それが芸術であれば天才的な画家キャラになるでしょう。その際は色はとてもきれいなのに変な帽子とかいびつな服とかを着ているとなお良し(笑)。
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