その14 化学療法開始
前回に引き続き申し訳ありませんが、今回は汚い話が含まれます。
検査の結果、脱分化型であることが確定しました。
同時に化学療法することも決定。
化学療法はまず間違いなくすることになるだろうと、事前に色々準備していました。
準備していたものをちょっと紹介しますね。
まずは口内炎対策。
本来は虫歯治療も済ませておいたほうがいいそうですが、ちょっと色々余裕がなくてそれはできませんでした。
なので歯磨きなどで対策。
歯ブラシは口内を傷つけないように柔らかめのものを。
私は子供用のを使っていました。
歯磨き粉も低刺激のものを。
モン○ミンなどといった口内洗浄液の低刺激のものも用意しました。
次は抜け毛対策。
私は髪が長かったので短くしてもらいました。
ショートボブにしたんですけど、これでもかなりうっとおしかったので
束になって抜けるので、その毛を取るために目の粗いブラシももっていきましたね。
なんといっても大活躍だったのがコロコロとモップ(クイック○ワイパーみたいなの)。
コロコロはベッドの清掃に使いました。
そこらじゅう毛だらけになるので、お見舞いの人が来てくださる前はモップでさらっと掃除してました。
抜け毛対策のためにもうひとつ用意したのが帽子とウィッグ。
ネットで調べると、化学療法での抜け毛対策用の帽子を売ってるお店があるので、そういったところを使うといいかもしれません。
特に女性は。とてもかわいらしいのが沢山ありますし、顔色を明るく見せてくれるものもあるのでいいですよ。
他にはある地域のホスピスの会で入手できる型紙で作ったタオル帽子。
これは愛用しました。
タオルなので皮膚に優しくて、邪魔な感じもしないしよかったです。
ウィッグは医療用のでも本格的なの(人毛とか)だと高いので、安いのを買いました。
まぁ、安い分チクチクしたりしてうっとおしかったですが。
あとはマスク。
花粉症対策のものではなく、インフルエンザ対策にも使えるようなしっかりしたものが必要です。毎日使うものなので、沢山用意するのがいいです。
うがい薬は病院で処方してもらえると思うので、こまめにうがいを心がけるのがいいです。
最大に必要なのは笑顔!
無理して笑わなくてもいいですが、口角を上げるだけでも違いますよ。
笑える本とか、和める本を持っていくのもいいかもしれません。
今、これを読んでいる当事者の方。大変な治療、つらいですよね。
我慢したり、不安になったりすると余計に副作用も強くなることがあるそうです。
副作用がつらい時は看護師さんに伝えてください。
今は色んな対策があります。
また、化学療法を受けている患者さんの家族の方。
見ているほうもつらいかと思います。
本人は痛かったり気持ち悪かったりだるかったりと、もしかしたら家族の方にあたることもあるかもしれません。
つらいかと思いますが、そっと受け止めて差し上げてください。
――と。
そんなところで私の化学療法についてです。
私の場合ですが、抗がん剤を1日一定量入れるのを3日続け、そのあとは薬剤を外に出すための点滴をしました。
5日間ベッドに縛られっぱなしです。
尿量も計らないといけないのが面倒でした。
汚い話ですが、おしっこが薬剤臭いので部屋もどこか薬のにおいがして、個室にしてもらってよかったー、って思いました。
そういえばルームフレグランスを置いていたっけ。
これも個室でないとできないことですね。
そのあとは副作用の出方を1ヶ月かけて様子をみます。
これで1クール、と数えます。
私がやったのはアドリアマイシンとシスプラチン。
これをMAXの量でやりました。
一日目、初めての抗がん剤投与にドキドキ。
10時くらいから投与が始まったかな?
その病院は毎食が選べるシステムになってました。
100円プラスすると、ちょっと違う食事が選択できるんです。
私がその日選択してたのはパスタ。
なんか、バターの味がべたっと感じられて気持ち悪くて全部食べられませんでした。
気持ち悪い……と思いながらとりあえず横に。
そのとき、突然の吐き気が。
枕元に置いてあった洗面器を手元に寄せようとしたのですが間に合わず、横になった状態で盛大に吐いてしまいました。
枕もシーツも髪もべたべた……。
自分で処理できる範疇を超えているのでナースコールを。
とりあえず車椅子に移乗させてもらってたら、看護師さんが数人来てシーツ交換してくださいました。
私、以前介護の仕事をしてたから分かるんですけど、昼食時って実はすごく忙しいんです。
看護師さんも交代で食事はいってるので人数少ないですし、食事介助に、服薬介助にととても忙しい。
そんな中、4人も看護師さんが来て下さって申し訳ないやらなにやら。
「ごめんなさい~~~」
と平謝りしていたら、車椅子の私の様子をみてくださっていた看護師さんが
「こういうときはわがまま言っていいんだよ! どうしたい?」
って聞いてくださったので、髪を洗ってもらうことにしました。
洗髪後、部屋に戻ってきたらベッドはなにごともなかったかのように綺麗になっていました。
――こんなことがこれから続くんだろうか
不安いっぱいになった投与一日目でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます