平成25年編

眩しい朝目覚まし時計の音が

眩しい。朝?目覚まし時計の音がする

まさかっ!!!私は飛び起きると共にベッドから落ちた。そう...ベッドから。


そのまま目覚まし時計が鳴り続ける部屋でスマホを手にとった。


平成25年5月13日

あの日昭和19年に行った地点から同じ月日が経過していた。


私?らしき人物が普通にすごしていたようだ。

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あっ。仕事!!

私は急いでシフト表を見た。今日は遅番か。

とりあえずかなりのブランクがあるが職場へ急いだ。


「おはようございます」

「おはようございます」

「真由ちゃん。おはようさん。今日もべっぴんさん」

「はははっありがとうございます。花さん。」

よかったぁ。花さん生きてた。

一番高齢の92歳 入所者さん

68年前だとすれば、花さんは24歳。

あっ、私は細谷ほそや 真由まゆ 介護福祉士である。


花さんの反応は昨日も会ったかのような.....。


職員の反応も普通...

「おはようございます。細谷さん。今日レク僕が仕切っていいっすか?」


誰?丸太みたいな男性 あっ失礼。この小太りな愛嬌のある眼鏡かけた男性は.....。

田中と名札にある。


「宜しく田中さん」

「田中さん?いつも呼び捨てなのに。どうしたんすか。」

「いつから入ったの?ここ」

「去年の秋あたりじゃないっすかね。えっ?なに?僕を忘れたんすか。」


すかすか言う人だ。

私には記憶がない。


休憩時間、母に連絡しようとスマホをだすと母からメッセージが入っていた。

『ばあちゃんが、意識戻って今ちょっと話もできたわ。今日病院これる?』

ん?意識?

急いで過去の母とのやり取りを確認する。

『仕事終わったら連絡ください。ばあちゃんが施設で倒れたって』

これは、私が昭和へ行った日。


その後は通話でやり取りをしたようで、内容が分からない。

メッセージの履歴が残っていた。

『今日も意識は戻りません』

『覚悟した方がいいってお医者さんからの話があったよ。』



仕事の記憶もすっ飛んでいるため出来るだけ存在を薄くし今日は乗り切ろう。

早くばあちゃんとこ行って、色々調べなきゃ。

奇妙なくらいに早歩きで仕事をこなし、なるべく職員に目を合わさないよう時が過ぎるのを待つ.....。


「何してんだおまえっ 点滴まわるぞ 来い」

「うわ はい。」そうだこの人がいた。ナースの浅井あさい りょうさん。


この冷たい感じの人に淡い恋心抱いてたんだった。もーそんなこった忘れてました。

この人、怖いんだよな....。


「おいっリストは?」「あっはい。ただいま」

私は亮さんについて回り点滴組の入所者さんのバイタルチェックと薬補充などにまわる。


はぁ 終わった。よしっばあちゃん!!

私は急いでばあちゃんの入院先へって、入院先どこ??

急いで母に電話する。

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