第12話 猫のように
満天の星が煌めく夜
猫のように
裸の隙間に
忍び込み
闇の中
キラリと目を光らせ
猫のように
足の先から耳たぶまで
ざらつく舌で
舐め上げて
猫のように
ヤワラカく
しなやかな身体を
絡ませて
寝付いたなら
夜は
静かな夜のままで
通り過ぎるだろうか
それとも
猫のように
鋭い爪を
あなたの背中に立てるのだろうか
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