第28話 殺気のある遊園地

今日は連休

家族で遊園地などにでかけた

ジェットコースターなどにがてなので

雄一郎にまかせたんだが…

なんか今一はっきりしない

降りてきてから輝にこっそり

「お父ちゃん大丈夫だった?」

「全然駄目。おかあちゃんと一緒だった」


「怖いなら最初から言えばいいのに」

「おとこが怖いなんて言えるかよ」

昼飯もあまり喉を通らないようである

まぁそこらで買ってきた滅茶苦茶な食べものだが


こんな仕事をしていると逆恨みもいいところなのだが

命を狙ってくる奴はいる

朝から殺気は感じていたのだが

雄一郎の鼻すれすれの位置で玉を止める

0タイム結界である

その瞬間、玉を持ち逆転させてはじく

鉄砲と対して変らない指弾見事だ

相手に当たった感触有り

雄一郎が追いかける


「ママ、僕たちも行こう」

一瞬考えたが

3人でまとまっといたほうがいいかもしれない

雄一郎を追いかける

雄一郎をみかけた地点で少し気が緩んだ

「雄一郎…」

「輝よけろ!」

銃弾の音

振り向きざま手には雷の鞭

これまた顔すれすれで玉を絡めとり

相手に投げ返す

すごいスピード

腕力というより魔力だろう

だがその玉は避けられた

並みの奴じゃないか

だが輝は諦めてない

そのまま吊るを伸ばし相手をぐるぐる巻きにする

小2といえど何度かは実践をしている

確実に腕は上がっている

雄一郎が近寄って詰問する

何処の誰で何のためにと

当然応えない

プロの殺し屋なら殺しても言わないだろうが

輝が縄をより占める

気を失うのが先か心の臓をやられるのが先か

「今楽にしてやる」

「パパっ」と非難の声

ズキューンとなにかかすれた音

相手はひざまつきお漏らしをしている

こいつプロじゃない

「このまま締め上げれば本当にしねるぞ?」

「わかった言うだから解いてくれ」

凄腕なのにプロじゃない。なんなんだ?

「身体能力向上の手術の変わりに人一人殺してくれ

そう言われたんだ。まさか跳ね返してくる

化け物じみた人間が相手だとはいたたたっ」

「パパは化けもんじゃないもん」

「ともかくそれだけだ資料渡され後をつけて

うってつけの場所だと思ったんだ」

「依頼主の顔は」

「勘弁してくれそんなんしゃべったら命ねぇ」

「とりあえず消えな」

そう言うと輝が縄をとく逃げるようにさっていった


「どう思う?」

「相手が馬鹿じゃなきゃ下手な鉄砲数うち当たるかな」

「コマが馬鹿じゃなきゃ集団で次は来るでしょう」

とりあえず食事をしていた場所に戻る

留守の時間が長すぎた。カラスのいい餌になっている

そしてカラスがもがき苦しむ

5.6匹のカラスが食べ物を食べて死んだ

いない間に毒薬混ぜたか手の込んだことをしてくれる


閉店後の公園

絶好のチャンスを作る

餌に釣られたかぞろぞろ10人ほどでてくる

先ほどの男もいる

こっちは大き目の結界ずみ

さまざまな武器で襲ってくるが歯がたたない

結界を晴らしたらそこそこの腕前を持っている

結界の中から落ち着いて銃で利き腕を打ち上げていく

輝は首を絞める先ほどの遠慮はない

卒倒で一人一人倒れていく

私は結界張っているだけ

治癒にかけては右に出るものはいないが

攻撃は皆無なのだ

「何やってるんだ!」公園の見回りにきたものだろう

動かれては厄介封じ結界ででれないようにする

何人かが殺しにいくがびくともしない

結界は得意。そうそうやぶれさせはしない

中の人間もどんどんと叩いているが…

急所を撃たれ鞭で悶絶し一人一人倒して全員を倒した後

「おい、目を覚ませ聞きたいことがある」

「他にどんなことをしたことあるか耳にしたか?」

「そんなのしらねえ軽井沢の別荘で体に手を当てられたら

どんどん力がみなぎって細身の背の高い男で

たぶん純日本人じゃないハーフってやつか?」ボン!!

びちゃ…男は粉々になったこの後当然しゃべる奴もなく

襲うのだけ諦めさせて返した

たぶん何人かはまた襲ってきそうだが

それが契約ならなおさら…

とりあえず『汝ら次は死を持って覚悟せよ』と張り紙し

従業員らしい人の結界を説いて

「いますぐでますのでー失礼しましたー。」と言って走る

だが輝が遅い。抱えて走り出したが私が遅くなる

結局捕まった

話は事実を話すが胡散臭そうにしている

当たり前かでも目のあたりにしてまだ信じないか

人の拒絶反応とはいかにおおきいものか思い知らされる

ともかく今後出入り禁止ということで収まった

日本人特有の臭いものには蓋をせよというやつだ

気に入ってたんだけどなーここの遊園地

まーしゃないかおそらくこれは物語の中間地点にすぎない

私たちは大きな敵を作ってしまっているのだろう


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