第11話うっ、うしろよ
「おーい、晩御飯やーい」
ポッチョムと別れた俺はバッカンの森に入っていた。
ポッチョムは本当にいい奴だったと思う。襲われなかったし。
笑顔の裏はわからないが、貸しだと言って別れ際に調理用にいつも借りていたナイフを持たせてくれた。
ポッチョムとの旅は楽で良かった。
いつも旅で仲間に殺されそうになるから。
それにしても、今晩の
魔物の痕跡は見つけるものの、姿がありません。
まものさん、あなたのおうちはドコですか?
ドドスコスコスコーどこですか?
そんな時は、はい、魔力探知ー。
発動…………。
後方に魔力を感じる。
魔物?って言うか魔王??
尋常じゃない強大な魔力……ヤバァ。
いいもん持ってんじゃねえか。
俺じゃなかったら、チビってたね。
たたかう
魔法
→チビる
→逃げ……
闇雲にだが走り出す。
絶対あなたですよね?魔王さん(仮)、あなたのせいでここら辺りの魔物逃げてますよね?
何で俺の後にいるの?
魔王と勇者は運命の糸で結ばれてます、とか言わないでよ神様。俺はもう勇者でも何でもないんだから。
名も無き魔王よ、さらば。
全力で息が切れるまで走り続けていた時、少しだけ、開けた所に人工物が見えた。丸太だ。
丸太をそのまま塀にしてる。
こんな所に村??
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます