私が生徒会長だもの。

「いやー、今日の体育も楽しかったねー!」


「俺らからしてみればディフェンスしにくくてたまらなかったけどな...」

と大樹が言う。


「僕も走ってるときに違和感が凄かったよ...」


「というか颯太は千秋に対してのリアクションはないの?」


「まぁね...今更女の子でした!って言われても...今までサラシ巻いてたんじゃないの?って感じ。」


「そんなに僕女の子ぽかったかな...?」


「まぁ自覚ないのも千秋らしいよね...」


4時間目の体育が終わり次はとうとうご飯の時間!

今日はお姉ちゃんがご飯の当番だからなにが入ってるのか楽しみだなぁ!

とみんなと机をくっつけてお弁当箱を開けようとしたその時...


「ごめんなさい、千秋はどこかしら?」


という声が聞こえてきた。


......?まぁ気のせいだよね...?


「あ、にぃ、いた。」


「千尋、これからはねぇ、って呼ぶ事になるかもしれないわよ。」


「ん、たしかに。」


なにかとんでもない話をされてるような...?


「にぃ、迎えにきた。」




.....うん?


「えっと...?どういうこと...?」


「ん、一緒にご飯食べる。」


「説明になってないよ?たしかに2人ともお弁当箱持ってきてるけど!」


「私が代わりに説明するわ。これから千秋がどうするのかをお昼休憩を使ってご飯を食べながら姉弟であ、姉妹で?話そうかなと思って呼びに来たの。」


「なるほど...あ、さっきの訂正は要らないからね?」


「もちろん千尋が嫌なら食べ終わってからでもいいのだけど。千尋が友達との時間も大切にしたいし。」


「うーん...どうしようかな?」


「まぁいってこいよ。」

と大樹が言うと、

颯太もそれに続いて


「うん、僕もそのほうがいいと思うな。」

と言う。


「じゃあお言葉に甘えて、今日はお姉ちゃん達とご飯食べるね。ごめんね」


「別に謝ることなんてないよ。明日でも明後日でも一緒に食べられるんだから」


「ありがとう!」


「じゃあ生徒会室へ行きましょうか。」


「うん!...うん?そんな場所使っていいの?」


「ええ、大丈夫よ。私が生徒会長だもの。」


「それ理由になってなくない??」


「深く考えすぎよ。」


「ん、ねぇねのいうとおり。」


「そうかなぁ...?」


そんなくだらない話をしながら僕達は生徒会室へと廊下を歩いていくのだった。











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