TSした僕がブラコン姉妹に更に可愛がられるお話
砂糖海月
女の子になってしまった...?
ピピピピ
僕の部屋中にアラームが響く。
「もう...朝からうるさいな.....」
自分でセットしたアラームに対して愚痴をこぼしながらアラームを止める。
「ふわぁ....眠たいなぁ...」
欠伸をしながら僕は寝ぼけ眼を擦って階段を降りていく。
そう、この時まだ僕は気づいていなかったんだ。まるで女の子のように甲高くなった自分の声と、なんだかいつもより妙な重力を感じる自分の体に......
僕はいつもより重い体を動かして階段を降りてリビングのドアを開けた。
「おねえちゃん、
するとまずはキッチンの方から返事が返ってきた。
「おはよう、千秋。朝ごはん出来てるわよ。」
「そっか、今日お姉ちゃんがご飯当番だっけ。」
うちはご飯を毎日当番制で回している。
「ええ、あなたの為に腕によりをかけて作ったわ。」
「そっか、ありがとう。明日は僕が頑張ってご飯作るね!」
「期待してるわね。」
今会話していた僕の姉、
腰まで伸びたロングヘアーと整った美しい顔つきまさに大和撫子代表と言った人で、
更に成績優秀、スポーツ得意という非の打ち所のない人間で、1年生で生徒会メンバー2年生からは生徒会長に選ばれるほどの人望を集めている。
僕が困っている時必ず力になってくれるし、いいお姉ちゃん。
僕は続けて妹にも挨拶をした。
「
「にぃ、おはよ」
「ん、にぃ見て。ランクあがったよ?」
そういってスマホのスクリーンショットを見せてくる。
「おお、すごいね?」
こっちは僕の妹、
ランクマッチをすることによって上がっていくランク要素があるもので、千尋は最近暇さえあればランクマッチをしている。どんどんうまくなっていってるし、最高ランクにまで辿り着くのもそう遠くない話だと思う。
ここでついでに僕の自己紹介もしようかな。
僕の名前は
そんな僕は妹と姉に振り回されながら生活している。
両親は僕たちが大きくなって自分で色々できるようになったから世界を飛び回って仕事をしている。今はアメリカ、少し前まではヨーロッパの国だったっけ?たまに家に帰ってきて嵐のように去っていく、そんな人達だ。帰ってきた時にはゆっくりご飯でも食べればいいのに、それすらも出来ず、本当に文字通り顔を見るだけですぐに空港へ向かうこともある。僕は大変だなぁ、なんて思うけど、本人達が楽しそうだからまぁいいかなとも思っている。
「昨日も千秋達は一緒にゲー厶してたのね。私も一緒にすれば良かったわ。」
「ん、にぃと一緒に寝た。」
「千尋!?その言い方はちょっと不味くない!?ただお互いゲームしてて寝落ちしただけだよね!?」
「私も一緒に寝たかったわ。」
「お姉ちゃんまで!もう冗談はやめてよね!」
「あながち冗談じゃないんだけどね...千尋はずるいわ......」
あれ?お姉ちゃんが何か言ったような...?まぁいっか。
「にぃ、見て、新しいコラボイベント。」
「えっ!次はなにとコラボするんだろ!」
僕達が最近ハマっているゲームはコラボを積極的に行っているため、1か月に一回はコラボイベントがある。それでも毎回違う形式にして飽きさせないのはすごい。
ソファーに寝転んでいた千尋が起きあがって僕に近づいてきてスマホの画面を見せに近付いてくる。
そこで僕の姿を見た妹が僕に訪れていた異変に気づいた。
「にぃ...?」
千尋がこちらを不思議そうに首を傾げながら見ている。
こちらが千尋に反応に疑問を覚えて、確認しようとする前に
「2人だけで話してずるいわ。私も混ぜて、朝ごはんも出来たし皆で食べながらお話しましょう?」
朝ごはんを作り終えたお姉ちゃんが僕たちの方に来る。
「あれ...?千秋....?」
「何?僕がどうかしたの?」
「あなた...気づいてないの?自分の体見てみなさい」
そういわれて自分の体を見てみる。
「ん...?」
僕はまだ未知であるそれに触れてみた。
もにゅ もにゅ
なにかがついていた。そう。普通男にはついていないはずのふたつの膨らみが。
「え...なにこれ...や、柔らかい?」
「ん、それおっぱ...」
「すとおおおおっっっっぷ!!わが妹よ!!その発言は危ない!」
「そんなことより!!これ!!どういうこと!?!?」
「さぁ?私にはわからない。私にわかるのは...」
「ん、私もよくわかんない。私にわかるのは...」
「「元から可愛かったにぃ(あなた)が更に可愛い女の子になったってこと(だけ)!!!」」
「えええええええ!!?!?!?!?!?」
こうして僕は女の子の体になってしまったのだ......
このお話は女の子になってしまった僕がブラコン姉妹に振り回されながらなんとか男の体に戻ろうとするお話である。
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