なれなくても、ならなくても

チクタクケイ

正義の味方へのケーキ

 格差も個性も消え去りそうになるぐらいに発展し過ぎた二十三世紀だというのに、非科学的な存在である筈の魔法使いは世界中に存在しているという矛盾。それは、数年前に突如現れたモンスター達に最新鋭の兵器が一切効かないからだ。お陰で、魔法使いは多くの国々から重宝されている。

 それは日本も例外ではなく、定期的に適正検査が行われている。魔法使いとして充分な素質を備えていると判断された十六歳以上の国民は、いきなり国家公務員という肩書をもらい、政府から指定されたエリア内のモンスターと日夜戦うのだ。

 かく言う私も、その魔法使いだ。十六になったばかりの頃に適性が発見された。その日以来、ヘドロのような禍々しい見た目の奴らと戦う日々だ。

 大変ではある。しかし、能力面がそこそこ高いのか、他のエリアでは死闘を繰り広げているという報告が嘘のように落ち着いた日常を過ごしていた。






 この前までノースリーブ姿でも汗がだらだらと滴っていたのに、最近は一気に冷え込み始めているので、今日はクローゼットからお気に入りのスカジャンを引っ張り出すことにした。

 黒地の袖と、富士山の上を天翔ける龍が背中部分に刺繍された深緑の胴の部分が目を引くそれは、昔見たドラマの女の子が着ていたものにそっくりだ。その子に憧れていた私は店に飾られていたそれに一目惚れし、一万越えの値段すら気にせず衝動買いしたという経歴付きのシロモノである。給料日前だったのにそんな物を買ってしまったので、暫く豆苗ともやしばかり食べる生活をする羽目になったのはちょっと苦い思い出。

 そんな値段なだけあって、冬場は結構寒くなる私の担当エリアでもスカジャンはしっかりと防寒機能を発揮してくれていた。しかしながら、十月の半ばだというのにもう十五度を下回っている気候は嫌になる。

 白い溜息を吐きつつ、私は夕方の駅前をパトロールする。いつでも人通りが多い此処は、モンスターの出現率も高い。ヤツらが現れようものなら一般人がパニックに陥り、被害がとんでもない事になるので常に警戒する必要がある。

「紙芝居屋さん! 水飴ちょーだい!」

「僕はソースせんべい!」

 騒がしい方を見れば、一応憩いの場となってはいるがあまり人がいるのを見かけた事の無い芝生広場が、珍しく子ども達で溢れかえっている。どうやら、紙芝居屋が来ているらしい。

 この間まで発展ばかりで旧時代の娯楽は消え去るだけだったのに、魔法使いが活躍するようになってからは、何故か人々は昔の不便さを求めるようになった。この紙芝居も、その行動の一端だ。

「はい、はい。並んで並んで。しっかりルール守れる子には、ミルク煎餅サービスしちゃるから」

 西の地域の訛りがある紙芝居屋は、よくこの辺りで商売をしている。けれど駄菓子の売り方が雑というか、今のように平気でサービスする。子ども達には大人気だが、買い食いを良しとしない親や、駅前にこれ以上人が集まって欲しくない私からしたら、少し困る存在だ。

「おっちゃん! 今日は何読むの?」

「今日はねぇ、昨日の続き。完全新作だよ」

「えー。また怖いのじゃん」

「やだぁ」

「やだーって言ってるくせして、また来るのは何でさ」

「そ、それは……。お、おっちゃんの紙芝居面白いっつーか……」

「そうかそうか。いい子だね。紙芝居屋さん嬉しくなったから、水飴サービス。さて、そろそろ始まるよー」

 かちかちという拍子木の音につい足が止まった。そういえば、高校に通えてた頃は暇さえあれば見に行ってたな。エスカレーター式のお嬢様学校だったから、高校から入学した私の放課後の紙芝居通いは、生粋のお嬢様である友人達には随分トンチキな行動に見えたらしいけれど。

「すると、Aくんのはいごには、とてもおそろしい化け物がいたのです! さすがのAくんでもこわくなり……」

 ……っと。紙芝居屋の巧みなジェスチャーと語りによって聞き入ってしまっていた。子ども達はちゃんと駄菓子を買っているというのに、これじゃあタダ見になってしまう。そもそも、今は勤務中だ。示しがつかなくなってしまう。

 紙芝居屋の技術と子ども達の楽しげな様子に免じて、今日は注意しないでおくかと踵を返したところで、子ども達の悲鳴が上がる。どうやら紙芝居屋は余程怖い話を持ってきたらしい。

「魔女子さん‼」

 ……あぁ、違う恐怖のようだ。

 穏やかな紙芝居屋らしからぬ呼び声に慌てて振り向くと、そこには、新たなモンスターが出現しようとしているところだった。

 咄嗟に、脚に魔力を流して脚力を強化し、標的との距離を一気に詰める。そして、成人男性程の大きさがある腐った肉塊の様なそれに、全力の蹴りを叩き込んだ。

 幸い、完全体ではなかったので、道具を使わずとも蹴りのみでモンスターはボロボロと崩れて消えてしまった。

 ……正直、唯一の仕事道具である、県庁から支給されたステッキはあまり使いたくないので助かったが。

「いやぁ、ありがとうね。魔女子さん。ほら、皆もお礼言いや」

「……ま、魔女子だぁ~‼」

「目ん玉取られて魔法の道具にされるぅ~‼」

 紙芝居屋の促しとは裏腹に、子ども達は怯えた様子で此方を見上げたかと思えば、慌てた様子で走り去ってしまう。

「……何ね? 魔女子さんそんな怖い人なの?」

「君が魔女子なんてトンチキなあだ名を付けたのもあるけど。私が他エリアの魔法使いと違って目立った活躍が無いから、住人から『モンスターの残骸で実験してる恐ろしい魔女』という根暗な印象持たれてる」

「なんじゃそら。魔女子さん、紙芝居好きの普通のお嬢さんだろう」

「そう思ってくれているのは今のところ君ぐらい。それよりも、どう? 体の具合は」

 少し前にモンスターに襲われた事でボロボロだった紙芝居屋はすっかり元気になったらしく、平気そうに左腕を動かす。そんな彼が着用している革手袋とトンビコートの合間から覗いた左腕には手首……ではなく、陶器製の球体関節が存在していた。

 どういう経緯でそうなったのかは知らないが、彼は老化で使い物にならなくなった肉体を捨てた元人間で、実年齢は293歳らしい。途方もない年数だ。しかし、今のところ私が出会ってきた存在の中では三番目の長齢なので、三桁の年数なんてまだ序の口だが。

「魔女子さんがオーバーホールしてくれたお陰ですっかり元通りだよ。いやぁ、しわくちゃよぼよぼの体を若々しい体にリフォームできたと思った矢先に左腕が使い物にならんところだったから、あの時はホント助かった」

「別に。政府に逆らう気のない人外は保護するっていう法律があるから、魔法使いとして助けただけ」

「まぁまぁ、そんなそっけないこと言わないで。その勇ましい恰好をちょっと変えて、もうちょっと愛想良くしたら皆も受け入れてくれると思うよ。あ! この間ねぇ、魔法使う女の子のアニメが放送されてたんだけど、あの子みたいに変身して戦ったら――、その表情は嫌って事だね。うん、紙芝居屋さんが悪かったからそんな怖い顔しないで……」

 目つきが悪いだけだ。怒ってない。そう反論しようと思ったものの、その前に紙芝居屋に紙袋を押し付けられた。

「え。なにこれいらな――」

「まぁまぁ、受け取ってよ。これまでのお礼代わりに。魔女子さん駄菓子好きでしょ」

「……いい加減にしないと、君の商売上がったりだよ」

「良いよ。紙芝居屋さんは絵描きが本業だから。紙芝居は喜んでくれる様子見たいからやってるだけなの。……おっと。紙芝居屋さんもう行かないと! またね‼」

 突然慌て始めたかと思えば、荷台部分が木製の紙芝居舞台に改造されている真っ黒な自転車を颯爽と漕いで去って行く紙芝居屋。……その後を、許可なしで路上で商売するなと怒鳴る警官達が追いかける。


 大正~平成までは人間をやっていた彼は、混沌としていた昭和の真っ只中を生き抜いただけあって、反権威なところがあるから困るんだよなぁ……。








 その後はモンスターが発見される事なく、実に穏やかに日が沈んだ。


 何時もなら住処のマンションに帰るのだが、今日は待ち合わせの予定があった。なので、駅の側にあるビルのテナントの一つであるファミレスでドリンクバーを注文し、テーブル席で相手を待つ。

 しかし、安さが自慢の一つである店だからか、ドリンクのバリエーションは少ない。十分すら経たっていないのに手持ち無沙汰になってしまった。それに待ち合わせの相手が何か手配したのか、夕食時だというのに私以外に客がいない。お陰でなんだか居心地が悪い。

 『高給取りなんだからドリンクバーでケチらずに料理食えよ』と無言で訴えてくる店員の冷ややかな視線を気付かなかった事にし、紙芝居屋から貰った駄菓子詰め合わせの中からソース煎餅を取り出す。お絵描きでもしていれば、時間を潰せるだろう。

 そうして、杏ジャムで煎餅にまず描いたのは、アンパン顔のヒーローだった。これぐらいしか描けないというのもあるが、私が好きだからという理由もある。

 昔から、正義の味方というものに憧れを抱いていた。当然、子どもの頃の将来の夢は正義の味方。

 スカジャンの女の子も、友達を助けようとするかっこいい味方だから好きになった。他にも、戦隊ヒーローとか、仮面ライダーとか。紙芝居屋の言っていた魔法少女のアニメだって本当は好きだ。

 だから、魔法使いになるために高校を中退するのだって躊躇わなかった。

 煎餅を割ると、パキンと小さな音を立てて、ヒーローの顔が真っ二つになった。片方を食べたら、顔は欠けたまま。けど大丈夫。パン職人のおじさんが、新しい顔を――、

「僕達がこうなったら、紙芝居屋みたいに肉の無い体に交換しない限りは死を迎えるだけだし、交換したってアンパンの彼の様に元の通りになるわけじゃないよ」

 ……此方の考えなどお見通しという思いが込められている声と共に、向かい側に待ち合わせの相手である男が座った。二十~三十代程と思われる彼は金の耳飾りをきらきらと輝かせながら微笑みかけてくる。

「……お久しぶり。旅人さん」

「うん。どれぐらい会ってなかったっけ? 半世紀ぐらい⁇」

「半年。そういう人外ジョーク面白くないから」

「僕ほど人間らしい人間はいないのに、酷いなぁ」

 この国の魔法使いの中でも随一の実力を持つ彼は、市一帯を任されているだけの私とは違い、関東・東海・近畿の三つのエリアに数多く点在する魔法使い達のまとめ役だ。何時もそこら中を行ったり来たりしており、その様子から魔法使い達には『旅人』と呼ばれている。

 政府からは他の魔法使い以上に重宝されており、発言力もあるらしいが、私からしたら得体の知れない存在だ。人間のはずなのに紙芝居屋より長生きという噂があり、目撃情報の容姿だって『小学生ぐらいの男の子だった』とか、『私立中学の制服を着た女子だ』とか、『三十代ぐらいの性別不明のヤツ』だとか、てんでバラバラ。私の視界に存在する、金のアクセサリーをジャラジャラ着けた彼だって本物なのか怪しい。信頼が出来ないタイプの大人でしかない。

 残りの煎餅を口に放り込みながら、胡散臭い微笑みから目をそらすと窓があり、外の風景が広がっている。仕事帰りの大人達や遊び疲れたやんちゃな学生達、そして駅の近所にある私立の女子高から下校する女子高生が駅へと向かっていた。

 彼女達が着ている、有名ブランドが手掛けたジャンパースカートタイプの制服は、私が通っていた高校の物とよく似ていた。

 ……今日の私は変だ。どうして、高校生活や将来の夢なんて、今まで忘れていた事ばかり思い出してしまうのだろう。

「君が魔法使いになってから何年だったかな」

「二年ぐらい」

「そうか。じゃあもう十八になるのか。誕生日おめでとう」

「……はい?」

 窓からテーブル席へと視線を戻すと、愛想笑いを浮かべている店員がティラミスを私の前に置いていた。

「君は誕生日と同時に魔法使いになったから覚えやすいんだよねぇ。まぁ、プレゼントの準備に手間取ったからケーキはちゃんとしたのを準備出来なかったのだけれど」

「……誕生日」

「んん? もしや、忘れてた?」

「それなりに忙しくて……。そもそも、家族はあまりイベントに興味の無い人達だから」

 ……忙しくて、か。忘れかけていた過去を、今になって思い出してしまうのは、私が余裕を持って思い返せる程に魔法使いとしての年数を重ねたから、かもしれない。

 そう思うと、何故だか肩の辺りが軽くなる。そうか、私はもう二年も、此処で戦っていたのか。

「そう……。ま、二年頑張った記念として受け取ってよ」

 そう言って、旅人さんは細長い箱を差し出してくる。

 開けてみると、中には一本の杖が入っていた。螺鈿細工が施された黒い杖は、県庁から支給されているモノとは全く違う。

「此処の県庁の人は中々に愉快な性格らしいね。支給されてるステッキの名前……何だっけ? たしか、『きらきらパフュームピカピカ……』……兎に角、長ったらしくて覚えられない『きらきら云々ステッキ』やら、『しゃらしゃらナントカコスチューム』を君が使ってくれないって県庁の人が嘆いていた事を思い出してね。せめて杖ぐらいは君の趣味に合いそうな物を用意したというワケだ」

「……ありがとう。ちなみに、正式名称は『きらきらパフュームぴかぴかチカチカッ☆彡すてきなステッキ』らしい」

「好きだねぇ、オノマトペ。あと、はっきり言って、かなりだっっさいネーミングセンスだね県庁の人。オペレーターとしては有能なのだけれど」

 今回ばかりは旅人さんの意見に同意だ。県庁のオペレーターさんは、危険度の高いモンスターが現れた時の指示が実に的確で、本当に助かってはいる。……いるのだが、私に魔法少女のコスプレをさせようとするのだけは難点だ。魔法少女は好きだが、それ自体になりたいと言った覚えはない。私は正義の味方になりたいのだ。

 しかし、隣市の魔法使いは街のど真ん中で、ノリノリで変身して仮面ライダー的なコスチュームを着用しているらしい。お陰で最近は、私が間違っていたのかと箪笥の肥やしになりかけていたヒラヒラふわふわのコスチュームと、変身アイテムは必須だと押し付けられた『メイクアップウンタラパクト』に手を出しかけていたが――。

 ……うん、そうか、旅人さんからしたら県庁支給の魔道具の名前はかなりだっっさいのか……。私がおかしいのかと思いかけていた。危ない危ない。高校の友人達が驚きのあまり卒倒しそうな恰好をするところだった。

 『やっぱり、オペレーターさんにクレーム言うか』とふっと息を吐き出してから、ティラミスを一口食べる。すると、エスプレッソの苦味が沁みる。……うん、苦いのはあまり得意じゃないんだよな。

 けど、目が冴えそうなこの苦さは、これからも続く正義の味方としての道程にはきっと必要だ。……そんな気がする。

「君は此処に着任してから、ずっと一人で文句を言わずにこの街を守っている。それは政府から評価されてはいるけれどね。ステッキは嫌だとか、あのコスチュームは苦手だとかは、ちゃんと言わないと。大人は言ってくれないと分からないんだよ。だから偶にはね、大人に頼って欲しいんだ。そうしたら、今回のプレゼントみたいな事が出来るから」

「……ん。…………そういう大人の旅人さんは、プレゼントを届ける為だけに此処に来たわけじゃない。君がどれだけ忙しいのかは分かってる。頼りに来たんでしょ」

「ばれた? はは、さっきまで格好つけてたくせに、情けない話なんだけどね。三重で大物を逃してしまって」

「ウソ。三重は新人が担当し始めたばかり。その子の尻ぬぐいだ」

「なんでもお見通しだね。まぁ、あの子じゃ手に余るヤツだから、岐阜まで泳がせてそこのエリア担当と迎え撃とうとしたのだけれど……。……中々、手強くてね」

「こんな遠くまで逃したの? 本当に国一番の魔法使い⁇」

「国一番と言われたって老化現象には抗えないんだよ……。予備の若い肉体は絶賛メンテ中だから、三十路の体は節々が軋んで軋んで……」

 もう百体ぐらい予備作れよと言いたくなったものの、本当に予備なんてあるのか怪しいので黙っておいた。さっきの肉の無い体発言と矛盾しているじゃないか。まったく、これだから彼は信頼できない。

「それで、ターゲットは?」

「夜にしか現れないからこの時間帯に呼んだんだ。……ほら、お出ましだ」

 魔法使いというよりは、シャーマンという感じの風貌である旅人さんが、腕飾りを揺らしながら外の方を指し示す。……そこには、県一の規模を誇る駅より遥かに巨大なモンスターが佇んでいた。ドロドロと気味の悪い粘液を身体から垂れ流す様は、今までに遭遇したモンスターの中でもトップクラスで気味が悪い。吐き気を催すレベルだ。

「……だいだらぼっち?」

 あまりの巨大さに、大きさで有名な妖怪の名前を呟くと、旅人さんは緩く首を振る。

「仮称としてその名前を使わせてはもらっているよ。しかし……、人助けをしてくれる本物とは違って凶暴性しかないヤツさ。魔法使いを認識した途端、さっきまで大人しく突っ立っていたとは思えないぐらいに暴れ回る」

 いつの間にか、誕生日ケーキは食べ終えていた。……いや、違うな。これは二年間此処を守ってきた……、そしてこれからも守っていく正義の味方へ贈られたケーキという事にしよう。このケーキの苦みにはそれぐらいの価値があるのだろうから。

 だから、今日も私は新品の杖を片手に、この街の平和を脅かすモンスターに立ち向かうのだ。


「交通規制は?」

「君がケーキを食べ始めた頃には完了したよ。勿論、此処の店員を含めた避難誘導もね。お陰で数分前から店内は僕達の貸し切りだ」

「馬鹿なこと言ってないで、行くよ」

「はいはい。まったく、正義の味方は大変だ」

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