第2話:虐め
ランク1っていうことは俺がこの学校における最弱者っていうことか。これからはどうやってこの学校に生き延びれるだろうと思いながら俺は食堂に行った。
「なんだ、ランク1に与えられるご飯はおにぎりと漬物だけ!?これでどうやったら腹がいっぱいになるんだ」と俺は叫びそうになった、がしょうがない一刻も速く魔力を覚醒してランク5まで上げて魔マグロの刺身を食べれるように頑張ろうと俺は思いながら
「ばあちゃん、鮭入りおにぎり2つと漬物1皿ください」と言った。
「はいよ、足りなかったらお代わりしていいからね、あとできるだけ隅っこに座ったほうがいいよ。昼ごはん中によくランク虐めがあるからね」
「ありがとう、ばあちゃん。気をつける。」と言って俺は隅っこの場所を探してそこでご飯を食べようとした。
おにぎりは、そこまで大きくないわりに結構満腹するなと俺は思いながら口を拭いたときにおよそ5人ぐらいの人が俺を囲んだ。
「お前が今日ランク1って出た人か、お前みたいな雑魚はこの学校に来る意味がないからやめたら?」とその中のボスに見える人が言ってから他の大勢の人が笑った。俺がそのまま黙っていると
「おい、雑魚なんか返事せい!」と言ってから俺を殴り続けた。
「お前みたいな弱い奴がこの世界に生きる価値がないから消えろ」と言ってから他の人を連れて帰った。そして俺も食器を返して家に帰ろうとした。
毎日殴られるかなって考えて歩いていたらクリスティナに話しかけられた。
「神気くん、どうしたの?顔が腫れてるよ」
「さっき、多分先輩だと思うけど殴られてこうなった。」
「へー、その先輩酷いな、でも神気くんはなぜ防撃しなかったの?」
「だって、俺って魔力も覚醒していないから防撃して相手がムカついて魔力使いだしたら俺が死ぬかもしれないから。」
「神気くんって本当に魔力を覚醒してないの?でもこの学校に来れるのは貴族だけだからお父さんに言ったら無理矢理魔力を覚醒させることはできるんじゃない?」
「多分できるだろうけど、俺の親は俺のことを空気だと思ってるからわざわざ俺のために余分のお金は使わないと思う。それよりあの先輩に殴られた場所は本当に痛いな」
「マジで、じゃあ私のうちに来ない。ちょうど私の家は近いし治療魔力に覚醒している人がいるから」
「俺らってまた知り合って一日も立ってないぞ、それでお前のうちに行けるわけがないって」
「でももう友達になったでしょう?」
「まあ、友達になってるんじゃない、このぐらい話したなら」
「じゃあ私のうちに行ってもいいじゃん。私ってあんた以外で友達もいないしもっとお喋りしたいからうちに来てよ」
「わかった、どうせ俺のお父さんは俺のことを放棄したから家に帰らなくても何も言われないでしょう。」
「やった!じゃあ私の家まで案内するから喋りながら行こう」
「いいよ」と言ってクリスティナと一緒に彼女の家に行った。
こうやって俺の初めての友達ができたのである。
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