　おとといの話をさせてください。

　私、生まれてこのかた十数年となるのですが、台所に立って包丁を握ったのが、学校での調理実習を抜くと片手で数えるほどしかありません。

　当然、私の作れるものと言ったら、包丁を大して使わないサラダ程度。

　そんな私が最近、成長し始めたのです。

　きっかけは８月下旬に親戚から段ボール一箱分の梨が送られてきたことでした。

　私、果物が好物でして、いつも通り、親に皮を剝いてもらおうと思っていました。そしたら、

「自分でやりなさいよ。」

と呆れ顔で言われてしまいました。

　最初は「えー、ケチぃ」とすねていたのですが、まあ、この年になってまともに包丁を握れないというのもいかがなものか、と思い直して、それからほぼ毎日、梨の皮を剥くことにしました。

　その甲斐あってか、包丁を握るということになれた私。今度は、（なぜかはわからないけれど）卵焼きに挑戦しました。

　小学生の頃に一度、挑戦したことがあるのですが、うまく巻くことができず、卵焼き鍋の底と同じ大きさの卵の塊ができました。

　そんな過去を経て再び挑戦をした卵焼き。なんと、成功しました。

　一発で成功できるなんて、私どうした！？

　しかも驚くべきことはまだあって、ただ見てくれが良いだけじゃなくて、味も良かったんですよ。（ちなみに我が家の卵焼きは砂糖が小さじ2杯ほど入っております。）

　そしてようやく、おととい。シチューを作りました。

　って言っても、市販のシチューの粉みたいなのを買ってきてその裏に表示された作り方の通り具材を切って、炒めて、煮込んだだけですが。

　でも、包丁をろくに握ってこなかった私にとってはかなりの進歩。これには家族も褒めてくれました。

　そんなわけで、私の料理レパートリーには、サラダ、卵焼きに続き、シチューが加わりました笑

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