天の川

第1話

７月7日は、七夕。

もう過ぎたが・・・

この日は雨が多い。

梅雨の時期とかぶさるせいもあるが、おそらくは、織姫と彦星が、

極度の雨女と雨男なのだろう。

星の概念からしたら、一年なんてほんのわずかな間だ。

まあ、雲の上はいつも晴れているので、会っていることは間違いない。

でも、今年も雨だった。

雨が降ると、天の川がみられない。

それはそれで、悲しい。

テレビをつける。

こんなセリフが入ってきた。

「天の川なんて、いつでも見られますよ」

それを言ったらおしまい。

ロマンがない。