異世界転生したら最強職「竜魔王勇者」で全部のステータスがカンストになっててチートスキルでモテモテだった件
あびす
第1話
起きると、見知らぬ森の中にいた。周りには見たことのない花が咲き誇っている。
うっ… ここはどこだ。俺は確か下校途中にトラックに跳ねられ、そこから…
はっ!もしかしてこれは、異世界転生というやつではないか?だとすれば、することは決まっている!
俺は声高らかに叫んだ。
「ステータスオープン!」
すると予想通り空中に画面が現れ、そこにはやはり俺のステータスが表示されていた。
「どれどれ…」
名前 佐藤悠真
年齢 17
性別 男
職業 竜魔王勇者
ステータス
HP 99999
MP 99999
ATK 99999
DEF 99999
INT 99999
MGR 99999
スキル 最強攻撃魔法Lv.Max 無敵防御魔法Lv.Max 完全再生魔法Lv.Max 無限魔力魔法Lv.Max 全能頭脳魔法Lv.Max 光速俊敏魔法Lv.Max
これで確信した。どうやら俺はトラックに跳ねられ、異世界に転生したようだ。そしてチート能力を授かったのだと。
さて、これからどうしようか。こういう時、まずは街に行ってギルドを探すのがテンプレなんだが…
俺が考えていると、不意に森の奥から声が聞こえてきた。
「いやっ!やめてください!誰か助けて!」
女の子の声。しかも何やらただ事ではなさそうだ。俺が森の奥へと足を踏み入れると、そこでは兎耳と尻尾がついた女の子が暴漢達に襲われていた。
「へへへ… 叫んだってこんなことに誰も来ねぇよ。いいから大人しくしな…」
「いやー!誰か、誰か助けて!」
ふむ… どうしようか?まあ、見て見ぬふりは出来ないし、スキルとやらの力がどのぐらいなのかも確かめたい。俺は颯爽と暴漢達の前に躍り出た。
「その子を離せ。さもなくば、痛い目を見ることになるぞ」
「あ?なんだコイツ。おうお前ら、やっちまえ!」
「へい。ケケケ… バカな奴だなあ、わざわざ殺されに来るなんて」
暴漢達の親分に指示された1人が刃物を構えて突っ込んでくる。このまま動かずにいれば、俺は刺されてしまうだろう。
だが、俺は一息つき、目の前の敵に全神経を集中させた。
周りの動きが全てスローになっていく。こっちに向かってくる敵も、後ろで勝ち誇った顔をしている親玉も、風で舞い上がる木の葉も。おそらく、これがスキルの効果なのだろう。思考を加速させ、僅かな時間で考えを巡らせることが出来る。俺は作戦を決めると、時間の流れを元に戻した。
「ケへへ、死ねぇっ!」
「危ないっ!」
暴漢の突き出した刃物が俺の顔に当たるーー その直前、俺は体を横に逸らし刃物を避け、暴漢の横に回り込んだ。
「なにっ!?」
「甘いんだよ」
そのまま手首を掴んで前に引っ張り、暴漢を前に押し倒す。
「くっ… まぐれだ!てめえら、やっちまえ!」
親分の掛け声で、残っていた2人の暴漢達が策もなしに俺に突っ込んでくる。このまま同じように倒してもいいが…
そうだ、攻撃魔法を使ってみよう。俺は手のひらに魔力を集めるようなイメージをし、それを前に放ってみる。
すると手のひらから黒いオーラが溢れ出し、球体となって暴漢達に向かっていった。
「バカな、あれは闇魔法!?千年生きた魔人ならともかく、常人には扱えないはずだぞ!?」
「うっ、うわぁ… 親分、助けて下さいぃぃ」
「バカ野郎、こっちに来るなぁ!」
俺の放った闇魔法はブラックホールのように周囲の物を取り込み、暴漢達をまとめて吸い込んで空へと消えて行った。
そして残された、俺と獣人の少女。
「あの…」
「なんだい?」
「助けてくれて、ありがとうございます!私、ラパンと言います!森にお花をつみに来たんですけど、悪い人達に襲われちゃって…」
「はは、お礼なんていらないよ。当然のことをしたまでだからね。これから森に入る時は気をつけるんだよ」
「はい、気をつけます!それと、お礼をしたいんですけど、今は何も持っていなくて…」
そこでラパンは顔を赤らめて、だが決意した表情で言う。
「わっわたしを、抱いてください!」
俺は固まった。
「う、うん… 別にお礼なんていらないよ?それに、そういうことはちゃんとした手順をふんで…」
「いいんです!もしあなたが来てくれなければ私はあの時助かりませんでしたし、あなたは命の恩人です!助けられたこの命、残りはあなたのために全て捧げます!」
そういうとラパンを服を脱ぎ初め、一糸まとわぬ姿になった。
ピンと伸びた耳。ふわふわしたしっぽ。まだ成長途中の小ぶりな果実の先端のピンク。うぶ毛も生えていない秘部からは、少しづつ蜜が垂れている。俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
「…本当に、いいんだね」
「はい。初めての人が命の恩人だなんて、これ以上のない幸せです」
俺はズボンを脱ぎ、今まで見たことのないほどいきり立ったそれをラパンの目の前に出すと、ラパンは恍惚とした表情を浮かべた。
「なんて素晴らしい… さあ、ひとつになりましょう」
俺は自分のものをラパンの秘部に押し当てる。柔らかさと、程よい温かさ。溢れた蜜はまるで俺を迎え入れてくれているようだ。俺は意を決し、それをラパンの中に押し入れた。
「あれはなんですか?先輩」
「ああ、お前は見るの初めてだったか。いわゆる、『転生者』ってやつだよ。この森の中には転生魔法陣があってな、たまにどっかの世界からこうやって人が来ることがあるんだ」
「でも、あれは……」
「ああ。もう人とは呼べんかもしれんな」
2人の視線の先には、花畑の中で白目を剥いてヨダレを垂らし笑いながら腐りかけの兎の死骸に腰を打ちつけている青年の姿があった。
「なんであんなことになってるんですか?」
「あそこに咲いている花が見えるだろう。あの花の花粉は強烈な幻覚作用を引き起こすんだ。しかも転生魔法陣が群生地の中にあるもんだから、転生してきたそばから大量に花粉を嗅いで狂っちまう。おっと、それ以上近づくなよ。マスクをしているとはいえ、俺達もここが限界だ」
「あの青年は… どんな幻を見ているんでしょうか」
「さあな。だが、あの顔を見てみろ。せいぜい幸せに浸ってるんじゃないか」
どれくらいの時間が経っただろうか。突然青年が体を震わせると、地面に倒れ込み、そのまま動かなくなった。
「逝ったか」
「あの青年は、これからおそらく…」
「ああ。あの花の養分になるだろうな。そうやってあの花は生きている」
「せめてもの慈悲に、獲物に最後に幸せを見せて、ですか」
「そうかもしれんな。だが、俺はそんな終わり方はまっぴらごめんだね」
異世界転生したら最強職「竜魔王勇者」で全部のステータスがカンストになっててチートスキルでモテモテだった件 あびす @abyss_elze
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