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 回線を繋いで。腰と携帯端末を確認。大丈夫。いつでも戦える。


「聞こえるか。俺だ」


『は?』


『待って待って。あんた今日恋人と』


「行けって言われたよ。彼女に」


『おい、まだ間に合う。回線を切って腰に差した武器を置いて今すぐ戻れ。今すぐにだ』


『ねえ。ほんとにそれはだめだって。すぐ戻りなよ。戻ればなんとかなるから』


「どこに戻るんだよ」


 もう戻る場所はない。


「色恋沙汰は終わりだ。仕事の時間だからな」


『おまえ』


『うそでしょ。そんな。あんなに大事にしてたのに』


 仕事を始める。


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