神様しばい【第二部】

犬井 楡・三糸ユウ・ゆーます/ガルスマノベルス

第7章 壁の向こうの君

第1節 その日、遊園地にて。

7章



ロキ   「……、…………っ…………、……………………っっ!!」


真尋   「待って、ロキ! はあ、はあ……ろ……ロキ。その……」

ロキ   「……おい……真尋」

真尋   「っ!」

ロキ   「ふざけるなよ、真尋。俺を……騙したのか?」

真尋   「だ、騙したなんて、そんなつもりは……」


7章1節


ロキ   「うるさい! この俺様に、よくもあんな……っ! やっぱり人間ってのは、愚かで、考えなしで、神に対する畏れを知らない生き物らしいな……!!」

真尋   「ちょ、ちょっと落ち着いて! 深呼吸してみよう。ね? 深呼吸……」

ロキ   「子ども扱いするな! 俺は神だぞ!」

真尋   「う、うん、そうだね。神だね!」

ロキ   「ああ、神だ! だからこそ、神の怒りに触れた愚かな人間に鉄槌を下す!」


真尋   「わーッ! 早まっちゃダメだって!」

ロキ   「止めても無駄だ!この俺様を怒らせたこと、後悔するといい……!」

真尋   「ちょっ、待……っ!!」

ロキ   「ロキ様の炎で、すべて塵に帰してやる!!」

真尋   「ダメだってばー!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る