593 コンテスト向きじゃない場所で続けること

一度Web小説サイトで公開して、のちに加筆修正を繰り返されることはよくあることです。


むしろ、何度も手を加えて取り組み、成長できる題材に出会えた作者様に敬意を表すしかないようなことが多いです。これってWeb小説のいいところだと思っているんですけどどうでしょう。


また、完結する理由がない、ということでずっとエッセイのような創作のような作品を書いている方もいらっしゃいます。


読者も長くその作品に付き合うことになるので、ある時にふっと、「登場人物」の「現在」が書かれ、共通の知り合いの近況を知るような何とも言えない感慨がありました。リアルと創作の境界が一瞬混乱するような、そんな読書体験です。


こういう環境ならではのこうした発見があると、面白いなあと思います。今、腰を据えて書く時間が取れないので、余計にそう思います。何より自分だけの題材に向きあう時間が欲しいなと思うのです。


話は変わりまして、私はおばちゃんなのでケイト・ブッシュが詩集を持っているくらい好きなんですけれども、先日、この荒廃した世相に向けて、彼女のアニメーション作品が公開されました。


●Little Shrew(Snowflake) Kate Bush

https://youtu.be/gXUkSiV4Jzs?si=ADRtP-UBWQowPhxw


なんというか、久しぶりに柄にもなく表現者の社会的責任とかについて考えてしまいましたよ。ここで小さい命のために安かれと祈っていますというささやかで重い表明です。ちゃんと現在、何を媒体として表現すべきなのか、外してないのもすごいなあ。


深く刺さる表現に触れると、自分もきちんと仕事しないとなあという心にもなり、書いても書いても気に入らないというループにもなっていますよ(笑)更新が遅くなる理由がどんどん増えていますが、いいんですコンテスト向きじゃないことばかり考えるのも必要なのです(笑)

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