131 ラノベの挿し絵。とか。

児童文学の古典作品の表紙が萌え絵っぽい、という批判をSNSで見かけるたびに、


(そういえば、いつからマンガ、アニメ絵的な挿し絵、あるんだろう?)


と疑問に思い、気にしています。


調べてみるとマンガ、アニメ的な、というより漫画家とイラストレーターの境界線がわりと曖昧なんですよね。

絵本作家が童画も描く漫画家(馬場のぼる先生、佐々木マキ先生、清水崑先生、ほか。林静一先生ってどこに入れればいいですか汗)だったり。


もっと言うと、漫画といえばストーリマンガ、になったのもわりと最近で、そういえば〈イラスト&ポエム〉って昔の少女マンガ雑誌にあったなー。←古いな!


児童文学のシリーズの挿し絵を描いたアニメからの例は、私が見つけた範囲では熊川正雄先生(くもとちゅうりっぷ!)が小学館の創作童話シリーズを手がけています。70年代。

あと笹川ひろし先生(タツノコプロ!)が、少年探偵ものの小説と挿し絵、表紙まで手がけています。80年代。


マンガを児童文学に取り入れます! と、はっきりきっぱり出版社側が宣言しているのは、学研の〈ひみつシリーズ〉とか〈カラー絵ばなし〉シリーズで確認できました。どちらも70年代。学校図書室を意識しての宣言かな?


まあ、結局いわゆる萌え絵批判はさておき、当時の子供(読者)に親しまれた絵が採用される、の繰り返しだったんだろうなあ、と思うのです。調べると面白かったです。


ラノベに話を移すと、昔の早川の挿し絵って松本零士先生だったり深井国先生だったりしますよね。


今のラノベは〈アニメ化〉がその先にあったりするので、すぐに動かせそうな絵柄だなあといつも思います。キレイ。


それにしてもカクヨムでのイラストつき作品とかファンアートとか、みなさん上手いなあ。

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