32 創作○ヶ条

創作講座をきちんと受けると、それなりに上手になるんだろうなあ、と思いながら、忙しくて課題が書けないだろうなあ、という皆さんも少なくないのではないでしょうか。私は昔、友達がちょっとだけシナリオ講座を受講した話を聞きながら、


「え、課題?」←当たり前だ。


と、何となく、自分には無理働きながら無理と思ったことがあります。


とはいえ何も参考にせず書いているわけでもなく、ひと様の創作についてのノウハウを、全く気にしないわけでもありません。


個人的に、本当に参考になったなあ、と時々思い返すものを挙げてみると、


●デイヴィッド・ロッジ『小説の技巧』

題名どおり、小説のさまざまな技巧を作品を引用しながら解説しています。技巧のカタログのようです。こうしたものを読んで、そうか、小説にはこんなことができたなあ、と、時々再確認することが、私には必要なようです。


●カート・ヴォネガット『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』

巻頭にある、「はじめに」に、創作の秘訣である「創作講座101」が出てくるのですが、

なんというか、キャラクターが死んでる? と、思った時に、これらから該当しそうなものを使うと急に生き返ったりします。

まあ、ヴォネガットらしく、「偉大な作家はこの法則を片っぱしから破っている」てオチがつきますが。


●島本和彦『燃えよペン』

巻末に出てくる熱血漫画家十訓はとても有名ですが、


「失敗したら 新しいのを描け」


は、常に心の支えとなっています(笑)


みなさんは、何か参考にしているものはありますか?

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