30 〈小説を書いています〉の変化(一)
ケータイ小説サイトから現在まで、〈小説を書く〉ことの敷居が以前とは比べようがないくらい低くなりました。やっぱり俳句とか短歌みたいに気軽に交換できるようになっているなあと。読む時間が俳句短歌よりたくさん必要ですが……
〈誰かに読んでもらう〉のハードルも、同人誌とか部活の会誌とかでは、手にとってもらうまでの壁があって、それもネット小説だとある程度まで壁が薄くなっていますし、変わったなあ。
昔読んだ短編小説に、小説を書く準備だけで亡くなった人の話があったんですけど(タイトル、後日確認したら次回あたりで追記します。記憶違いの可能性も。そのときは笑ってください)、今は一旦アップした小説を、あとから加筆訂正していくスタイルの方もいらっしゃるし、そのあたりも変わりましたね。続きないんですか? と読者から言いやすいのも、すごい変化。私も言いたい作者様が数名います(笑)
この短編、〈書かれないで消えていく物語〉について考え込まされたものですけど、〈終わらないかもしれないけどとりあえず書いて読んでもらう〉環境が今は整いつつあるわけで、〈自分ではない誰かが書いた物語〉を読む楽しさそのものも現在変わってきていると思います。ネット小説って、大規模な回し読みみたいになっていると言えるのかな。平安貴族みたいですね。
そうした変化の中にいることを楽しみながら、私も書いていこうと思います。
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