第35話 めくられるスカート
「なんでもみかん?」
葉月が恐る恐る尋ねます。
「なんでもみかんを食べた人は蜜柑の言うことなら5分間何でも聞きます」
「え?」
葉月が悪いことを考えます。
「先輩?」
一が恐る恐る葉月の方を見ます。
「じゃ、スカートを捲って下着を――」
「却下です」
峰子が首を横に振ります。
「蜜柑ちゃん、言うことを聞かないよ?」
「私のお願いじゃないですし……」
蜜柑が思わず苦笑いを浮かべます。
「まぁ、見せてくれないのなら捲ればいい」
葉月がそう言って峰子のスカートをぺろりと捲ります。
「ぎゃ!!」
峰子が顔を赤らめます。
一は思わず見てしまいます。
「葉月先輩、一先輩の前ですよ!」
蜜柑の言葉に葉月は気づきます。
「見てないよね?」
葉月は一に尋ねます。
「いちにのぽかんで……」
峰子がそう言って果物ナイフを持ちます。
「宮崎さん?それをどうするのかな??」
「忘れちゃえば見なかったことにできる」
峰子の目が怪しく光ります。
「え?僕、ここで死んじゃう?」
「大丈夫、怖くないよ。
お姉さんが優しくしてあげる」
「えーーー」
「最初は怖いかも知れないけど」
「いや最後になるじゃん」
「……ってことで!えい!」
峰子はそうして葉月のスカートを捲りました。
「あ……」
一の頭が真っ白になります。
「もうスケベなんだから!」
葉月は照れ笑いを浮かべました。
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