第30話 勝負のとき

「貴方たちなにをしてるの?」


峰子が3人に尋ねます。


「あ、貴方!」


葉月の目が輝きます。


「え?」


葉月が峰子に近寄ります。


「奇跡のドラ娘!」


葉月が嬉しそうに言います。


「ドラ娘?」


蜜柑が首を傾げます。


「終わりの音色を奏でる人のことだよ」


「え?そうなのですか?」


「違う!」


葉月は、それを否定します。


「ドラムが上手な娘さんなの!

 力強くて繊細で優しくて……

 音で私達を包み込むの!」


「そんな大げさな」


「ってことで、はい!」


葉月は峰子に入部届を渡します。


「はいりません」


葉月はその言葉に絶句します。


「そんな……5人集まらないと廃部なのに」


「廃部?」


峰子が首を傾げます。


「はい」


峰子は考えます。

そして答えを出します。


「雑学問題で斎藤くん勝負です!」


峰子はビシッと!一の方を指しました。

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