第26話 動く軽音部

――数日後


「あーーーーー!!」


葉月が叫びます。


「どうしました?」


「ウチの部、今来ているの。

 私と一くんだけじゃん?」


「あ、はい」


「生徒会長さんに5人部員がいないと廃部にするって言われた」


「え?」


一の頭の中が真っ白になりました。


「部員集めるよ!」


葉月の目が輝きます。


「でもどうやって?」


「運動場ライブだ!」


「でも……ウチの部ってボーカルが不在じゃないですか?」


「そこは一くんが!」


「まぁ、そこは僕がやるとして……

 葉月先輩の楽器は?」


「キーボードがあるよ」


葉月はそう言ってキーボードを見せます。


「本気ですね?」


「もちろん!」


「部員集まるといいな」


一は小さくつぶやきました。


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