第22話 葉月のクッキング

ドアを開けるとそこに葉月とみさきがいました。

葉月の手には重そうな買い物袋がありました。


「え?」


一は驚きました。


「葉月のーーー!クッキングタイム!」


葉月がそういってみさきの手を引っ張り一の家に入ります。


「え?え?え?」


戸惑う一。

そしてリビングに座る一とみさき。

葉月は台所で料理をします。


一もみさきもなにを話していいのかわかりません。


「元気してた?」


一が勇気を出して言葉を絞ります。


「元気ではないです。

 一さんは痩せましたか?」


「ご飯を食べるの忘れてた」


「そうですか……」


そういったみさきの目は悲しみに満ちていました。


「……うん」


「ささっと冷やしうどんを作ったよ」


葉月は、そう言うと一とみさきの前に冷やしうどんを出しました。


「温玉乗せましょうね」


葉月はそう言って市販の温泉卵を一とみさきに渡します。

そして自分の冷やしうどんの上に温泉卵を割って乗せました。


「ささ、美味しいよー

 食べましょ♪食べましょ♪」


葉月は軽いテンションでうどんを食べはじめました。

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