第13話 飴玉の賄賂
「凄い!凄い!凄い!
ふたりともそんなに息ピッタリ!
バンド組んじゃいなよ!」
美姫のテンションが上ります。
「ギターとピアノで?」
一が首を傾げます。
「ダメなのか?」
護が一に尋ねます。
「ボーカルが必要だよ」
一がそういうと美姫が言います。
「募集しないの?」
「みんな軽音部の存在自体知らないと思う」
「だったら知らせるまで!
今度放送部をジャックしよう!」
「えー!」
一が困った顔をします。
「大丈夫!放送部ジャックくらいでは退学にはならない!」
美姫の言葉にさらに一は困ります。
「いや停学にはなりそう」
「大丈夫!問題ない!」
「いや!あるよ!
問題だらけだよ」
「大丈夫!大丈夫!
放送部の友達いるから!
そっとメモリーカードを渡して流すだけ!
簡単でしょ!」
「えー、それだと……
その子も停学にならない?」
「じゃ、先生に賄賂を渡して許可を貰おう!」
「賄賂?」
一の質問に美姫が笑って答えます。
「飴玉!」
「えー」
「まぁ、どうでもいいけどさ。
俺らも部活戻ったほうが良くないか?」
護がそういうと美姫が頷きます。
「そうだね!一。録音よろしく!」
そういって美姫は部活に向かいました。
護もそのまま部活に行きました。
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