第10話 どこまでもついていく

「近くに寄ったからって来るものなのか?」


護はそういって苦笑いを浮かべます。


「寄る寄る!どこだってお姉さんついていくよ!」


「そ、そっかー

 じゃイケナイ場所にもついてきますか?」


一の言葉に美姫とみさきが驚きます。


「おいおいセクハラだろ?」


「そうなの?」


一は首を傾げます。


「いや、だってねー」


美姫の顔が引きつっています。


「ちなみに一くん。

 君の言うイケナイ場所って?」


「うーん、宇宙?」


一の言葉に美姫がため息を吐きます。


「そんなことだと思った」


「物理的に行けない場所でしたか……」


みさきは少しだけ安心しました。


「月までならスペースシャトルチャーターして付いていくよ。

 火星とかはお小遣いで行けないからごめんなさいかな」


葉月はそういって笑いました。

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