第6話 焼きそばパンを買ったつもりがコロッケパンだった

「え?でも私にはバイトが……

 昼休みにバイトをする会なので問題ないよ!」


美姫がニッコリと笑います。


「そ、そうですか……」


みさきは一の方を見ます。


「僕も川名さんと一緒にご飯食べたいな―」


一の言葉にみさきは頷きます。


「貴方がそういうのなら……」


みさきは小さく笑います。


「やったー!ありがとう!」


美姫はみさきに抱きつきました。


「それはちょっと恥ずかしいです」


照れるみさきを他所に一はコロッケパンをかじります。


「あれ?お前、焼きそばパン買ってなかったか?」


「中身がコロッケパンだった」


「そうなのか。

 お前、相変わらずツイてないんだな」


「まぁ、それを含めての僕だから」


「そうだな」


護はそう言うとケラケラ笑いました。


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