二 領木蘭太郎登場

 応接間から、蘭太郎のくしゃみがきこえてきた。

 こちら側の事務室で、僕と匹田ひきたさんは顔を見合わせた。

 この領木探偵事務所では、応接間が、この事務所の代表の部屋を兼ねている。だから蘭太郎は、仕事で外出していなければいつも応接間にいるのだが、おそらくそこにいるときは、イヤホンをつけてゲームをしているか、何かの動画を見ているか、そうでなければ来客用のソファーの上で寝ているからだろう、応接間から物音がきこえてくるのは滅多にないことなのである。いや、むしろ、何か不吉なことが起こるという前触れなのではないか? あまりいい比較ではないが、川端康成の『山の音』のようなものである。

 と、そのときである。――やっぱり来た。

 応接間のドアがばたんと開き、長いわかめのような髪、ぎょろりとした大きな目、大きな鼻の、全身黒づくめの男が、その長い髪をゆらし、目をむいて、鼻をひくひくさせながらやって来た。

「僕は体質といい性格といいデリケートにできているから前から花粉症になるんじゃないかと思っていたけど、それと今日は暖かいから、花粉がたくさん飛んでいるのかもしれないけど、そうじゃないと思うんだよね」

 と言ったところで、激しくくしゃみをし、受付のデスクの上にあったティッシュペーパーの箱からティッシュペーパーをとると、この事務所全体に響き渡るぐらいの音をたてて鼻をかみ、そのティッシュペーパーを丸め、僕の目の前に投げすてた。

 それから、僕のほうをその大きな目でじろりと見て、

「友近君、最近応接間のエアコンの掃除してないよね?」

 と訊くのである。

「ええ、ただ応接間の掃除は以前領木さんが自分でするからやらなくていいと言いました」

「いや、僕は応接間の掃除は自分ですると言っただけで、エアコンの掃除をするとまでは言っていない。やっぱりそうか。だからホコリが舞ってるんだよ」

 そのとき、ちょうどいいタイミングで電話がなった。

 僕は、この事務所で事務補助をしているアルバイトである。だから電話に出るのは僕の役目、ということで、受話器をとると、タマケイサツショノモノデスガ、という声がきこえてきた。名前は言わなかったようだが、警察署というのは聞き取れた。

「警察からみたいです」

 僕は受話器の口を手で押さえ、蘭太郎に差し出した。すると蘭太郎は、

「警察? 警察? うっほ、やっと来たか!」

 と叫んで、もう一回ティッシュぺーパーをとって鼻をかみ、それを丸めて再び受付のデスクの上に投げすてると、それから今度は両手をズボンの太腿のところでふき始め、なかなか電話に出ようとしない。

 実は、以前こんなことがあったのだ。

 世間を震撼させた事件だったので改めて説明するまでもないだろうが、四ヵ月ほど前、男性アイドルグループの中心メンバーが殺さるという事件があった。蘭太郎は興味本位でその事件を調べてみた。ところが、どういうわけか――そのときは匹田さんも協力したのだが――犯人のトリックを見破ったのだ。それを警察に進言し、それが犯人の逮捕につながった。だから警察から感謝の電話かメールぐらいは来るはずだと蘭太郎は思っていた。だが、そんなものはいっこうに来なかった。蘭太郎は、「本当は、今ごろは応接間に警察からの感謝状がかかっていてもおかしくないんだがなあ」としばらくのあいだ言っていたが、今ではそれも言わなくなった。そんなところへ、警察から電話がかかってきたのである。

「はい・・・・・・はい・・・・・・明日ですか? いや、明日は依頼人との面会がたてこんでいて・・・・・・え? そうですか、あ、間違えました、明日って、水曜日ですよね。木曜日だと思ってました」

 ――明日は木曜日である。

「明日が木曜日ですか? あ、でも大丈夫です、問題ありません。・・・・・・わかりました、行きます、行きます。では」

 受話器を置くと、蘭太郎はニヤリと笑って、その浅黒い顔をほころばせる。

「警察から調査の依頼だよ。明日。友近君、行くだろ?」

 と僕に訊いたのだが、僕がまだ何も言っていないのに、

「匹田さんは、どうする?」

 と奥の机にいる匹田さんに呼びかけた。

 匹田さんは、右手の人さし指を毛糸の帽子に突っ込んで、それをくるくると回して言う。

「私はこれがありますから」

 実は、匹田さんの頭には髪の毛がない。といっても、そこに眼光鋭い目がついているので、匹田さんの顔は、往年のユル・ブリナーのようでもあり、男の僕からみても――というのは褒め言葉になるのだろうか――格好いいと思う。

 それで、匹田さんが毛糸の帽子を回して、これがありますから、というのは、それをかぶって外出する、という意味である。

 仕事の依頼はここのところまったく来ていなかったのだが、ちょうど先週末、歯医者の夫の浮気を調べてほしいと依頼が来て、匹田さんが担当していたのである。ちなみに、匹田さんは元警視庁の刑事である。

 それで、その歯医者は午後の休診時間を利用して愛人と会っているようで、匹田さんはここ数日、毎日午後になると調査に出かけていたのである。

 でもこのとき匹田さんが行かないと言った裏には、別の理由もあるような気がした。――匹田さんは元刑事だから、現職の刑事と会うのはいやだったのではないだろうか。


 そんなわけで、その翌日の午後、僕と蘭太郎は多摩ニュータウンの一角にある、ヘブンリー多摩という名前のマンションにやって来た。

 先方は管理人室で待っているということだったので、玄関のガラスの自動ドアを入った先のインターフォンで管理人室を呼び、来意を告げると、「今、行きます」との返事。ややあって、ガラスの向こうのもう一つのホールに四人の男があわれた。ひと目みて、刑事だとわかった。

 まず、精悍な顔立ちの四十後半ぐらいの男がリーダーのようで、後から捜査一課から来ている刑事だと知った。となりの細面で優しい感じの目をした、前髪を突っ立てた若めのがその部下のようで、もう一人は、引退した力士のような、人の良さそうな五十前後だと思われる中年。最後の一人は、狐のお面に適量の髪をのせ、歳相応のしわを入れたような顔の、ギスギスした感じの男である。これも後で知ったのだが、名前は順番に、来島、速水、桜坂、中路である。

 死体が見つかった場所に案内する、というので、再び玄関を出て、僕らは東のほうへ回った。このマンションの一階の壁は――玄関を出たところに生垣があり、その向こうに管理人室がある以外は――一面、光沢を帯びたグレーのタイルで覆われていて、中は駐車場になっているのだそうだ。その壁にそって進み、東の角を回り、今度は北へ向かう。マンションの影が、枯れた色の芝生の上におちていた。

 少し行くと、マンションの北東角に、横向きに階段がついている。その階段の東側まで来たところで、精悍な顔立ちの刑事、来島刑事は、地面を指さし、ここです、と言った。――被害者の遺体が見つかった場所である。

 それから来島刑事は、これまでに警察が知り得た、事件を解く鍵になると思われる重要な事実を説明していった。ただし、個人名に関しては被害者以外匿名で語った。

 蘭太郎はききながら、ときどきマンションを見上げていたが、ふと上を向いてマンションの壁の上のほうを指さし、

「あのベランダは上にしかついていませんが、何か理由があるんですか」

 と訊く。

「中の部屋が違うんです。上は部屋も広いですし、まあ、値段も違います」

 と来島刑事が答えると、蘭太郎は、

「なるほど、格差社会を体現したというわけですか」

 と言って一人で笑ったが、来島刑事は表情を変えずに話し続けた。

 やがてその説明が終わり、すると蘭太郎は、何も言わずに階段の北のほうに向かって歩きだし、マンションの東側の壁、それから階段の東の側面から直線を伸ばしていったあたりに行って、こちらに向きなおり、それから上を見上げた。が、上を見たのは一瞬のことで、すぐに、じゃあ戻りましょうか、と言って南のほうを指さした。

 今度は蘭太郎の後に、残りの五人がついていくかたちとなった。

 マンションの南側は、他の周囲と同様に芝生の広場になっている。そこにベンチがいくつか置いてあり、蘭太郎はその一つに腰をおろした。

 誰も彼のとなりには座らなかった。

「紙と何か書くものがありますか?」

 蘭太郎がたずねると、太った刑事、桜坂刑事が手帳をとりだし、ページをちぎってペンと一緒に手わたした。

 蘭太郎はその紙の上に、このマンションだと思われる細長い長方形を描き、そのとなりに、もう一つ長方形を描いた。南側の都営住宅のようである。

「あそこの、六階か五階の部屋だと思います」

 と言って蘭太郎は持っていたペンで、その南側のアパートを指さした。白い吹き付けの塗装が、風雨にさらされてだいぶ汚れている、階段の両側に部屋があるタイプのアパートで、階段の両側に窓が縦に並んでいた。

「あのあたりの六階か五階の部屋に、真垣さんと犯人がいたんです」

 狐目の刑事、中路刑事が何か言おうとしたようだが、来島刑事と目を合わせて、それを思いとどまったように見えた。蘭太郎は続けた。

「どうしてそんなところにいたのか? 真垣さんは、あるいは犯人は、このマンションに忍び込み、ここの上のほうに住んでいる女性を襲うか拉致するか、そんな計画を立てていたんですよね? だとしたら、いきなりマンションには忍びこまないでしょ。二階の北側の廊下によじのぼったら目の前のドアが開き、住人とはち合わせ、なんてことになったら困りますから。だから、あの南側のアパートから偵察していたんです。あそこから見ると、こちらのマンションの全部の部屋の南側の窓が見えます。電気がついているかいないかで、中の住人がいるのかいないのか、まだ起きているのか寝ているのかがわかります。そしてカメラ付きのドローンを飛ばして偵察する。犯人は、いずれドローンを使う予定でしたので、ドローンは用意してあるんです。ドローンを飛ばして、侵入する場所を探り、それからターゲットの女性の部屋も偵察する。その女性は、このマンションの上の階の西の端の部屋に住んでいるんですよね。このマンションの西のほうは、あのように山がせまっている。つまり、そちらには人目がないということです。だから彼女は夜になっても西側のカーテンを閉めないかもしれない。とすれば、ドローンを飛ばせば簡単に観察できます。それと、もしかすると、犯人がドローンを飛ばし、逐次真垣さんに電話を入れ、真垣さんに指示を出すことになっていたのかもしれません。といっても、実際にそんな偵察を行ったわけではありません。偵察なんて何もしていないんです。つまり、それは真垣さんをあのアパートの部屋に呼び寄せるための口実です。まず偵察をしてから例の計画を実行するから、あそこへ来い、というわけです。ところで、犯人は、ドローンで他にも面白いことができると真垣さんに言っていたかもしれません。例の女性は夜になっても西側のカーテンを閉めないかもしれないわけですよね。だとしたら、風呂から出てきて下着のまま、ワイン片手にリビングでくつろいでいるなんて光景が見れるかもしれない。しかも美貌の、すらりとした美しい女性です。生唾ごくりというもんでしょ」

 と言って蘭太郎は実際喉をならして見あげたが、そこにあったのは僕らの神妙な面持ちだけだった。なんだ、つまらない、というような表情をしてから蘭太郎は続けた。

「もちろん、これも実際にやったわけじゃない。犯人は、そういった口実で、真垣さんをあの部屋に呼び寄せたんです。それで真垣さんはあの部屋にやって来る。そして犯人は彼をすぐに殺したんでしょう。あとはマンションとこちらのアパートの住民が寝静まるのを待つだけです。その間に、死体をくの字に曲げ、ロープにひっかかりやすい角度にしておきます。さて、ここからがドローンの本当の出番です。あの部屋には、軽くて丈夫な長いロープとドローンが用意してあります。ドローンは大きいものと小さいものが二機。最低でも大きめのものが一機必要です。というのは、長いロープを運んでいかなければならないからです。そこで、ロープの一方の端はあの部屋の柱かどこかに結びつけておき、もう一方をドローンに結びつけ、あの窓からドローンを飛ばします。ドローンはこちらのマンションの屋上へ行き、そこには、ここからは見えませんが、避雷針があり、その土台はコンクリートになっています。それからドローンをその避雷針の西から北に回るように飛ばします。でもそのままこちらのアパートに戻すのではなく、十階のベランダと九階のベランダの間を通すんです。ロープの通し方では他の方法もあるかもしれませんが、そんなふうにするのは、こちらから放した死体がマンマンションに衝突しないようにするためです。ともかくそんなふうにロープを通しながら、ドローンをこちらのアパートの部屋に戻す。それでドローンを戻したら、結びつけていたロープをほどき、今度はそのロープで大きな輪をつくる。死体がひっかかったまま落ちないと困るので、大きな輪でないといけません。また、その輪の大きさが変わらないような結び方にしないといけません。それからその輪に死体をひっかけ、あの部屋の窓」

 と言って蘭太郎は再び南側の都営アパートを指さした。

「六階か五階の窓から死体を放す。死体は振り子のようにあちらのアパートからこちらのマンションに飛んで来て、ロープは十階のベランダと九階のベランダの間を通してあるので、ベランダの南端に来たときに、ロープは九階から六階のベランダの端に引っかかり垂直になります。死体は最下点に来て、そこで振り子の半径が変わり、今度は小さい半径で上へ向かっていきます。ロープの角度が水平に近づいていき、死体がはずれやすくなるんです。速度も落ちるので遠心力が低下します。それで、北東角の階段の三階あたりの高さにきたときに、死体がロープからはずれたんです。そして下の芝生の上に落ちた。たまたま犯人とって都合のいい場所に落ちたんですが、そうでなくても、たとえば、もっとこちら側に落ちたとしても、犯人にはそれなりに工作ができた。ドローンで真垣さんの眼鏡を運んでいって、マンションの東や南のベランダに置くことができるからです。ともかく今回の場合は、死体は北東の角の階段の東側に落ちた。次はロープを回収します。ロープの一端はこちらのアパートの部屋に結びつけておいたわけですから、引っ張ってたぐり込こんでいけばいい。そうやってロープを回収したら、再びドローンを飛ばし、真垣さんの眼鏡と髪の毛を、マンションの階段の五階の踊り場に運ぶんです。そうすれば、死体は五階より上の階から運ばれてきて、階段の三階あたりから投げ落とされたように見えます。マンションの防犯カメラに真垣さんはうつっていなかったんですよね。でもそれは当然です。彼はマンションへは一歩も入っていないんだから。犯人もマンションへは入らなかった。だから犯人の姿も防犯カメラにはうつっていないんです。しかし犯人は、あたかもマンションに侵入し、マンションの北の階段から死体を投げすてたかのように見せかけることができたんです。もちろん、以上のことは、僕がそう推測したというだけです。ともかく、あの部屋ですね」

 と蘭太郎は言って、再び南側のアパートを指さした。

「あそこを調べてみるべきだと思います」

 刑事たちは、最初に蘭太郎があらわれたときから、この長髪の、怪しげな風采の男をうさんくさそうに見ていたが、それは今彼が話していたときでも変わらなかった。わけても来島刑事は、そんなことはあり得ない、とでもいうように首をふり、皮肉めいた笑みをしばしば浮かべていた。

 が、蘭太郎から、あそこの部屋を調べるべきです、と言われると、刑事たちは、いけすかない体育教師に柔道場へ行けと言われた高校生のように、しかたがないというような様子でそちらへ向かって歩きだした。

 蘭太郎もついていくのかと思ったら、ベンチに座ったままである。僕はどう言葉をかけていいのかわからず、黙っていた。すごい推理だと思ういっぽうで、話がうまくいきすぎているようなところもある、というよりも、ありすぎる――。

 だいぶ西に傾いてきた太陽から、弱い光がさしていた。芝生の広場には、欅の木だと思われる落葉樹がまばらに植えられていた。黒く、細い裸木は、みすぼらしく見えた。

 十分ぐらいして、速水という若手の刑事が、渋い表情を浮かべて戻ってきた。

「あそこへ行ったんですが、まず、五階の東側、そこには中国人の夫婦が住んでいます。ですが、日本語がわからないのか、わからないふりをしているのか、話が通じません。そのとなりは空室で、鍵がかかっていて最近使った形跡がありません。それから六階の東側には七十代の夫婦が住んでいるんですが、どう見ても関係なさそうです。そのとなりは八十代の女性で、ここ二週間ほど静岡に住んでいる娘のところに滞在していて不在です。それで今、それぞれの部屋を見させてもらっていますが、ドローンもロープもないようです・・・・・・」

「あ、は、は、は、辻褄が合うとか、合理的だなんていっても、それが事実とは限らないという好例に出会ったということでしょう。僕は驚きませんよ」

 と蘭太郎は言うものの、妙にそわそわしだした。

「被疑者とか、関係者とかの情報は教えてもらっていませんし、僕にできることはこれだけです。だからこれで失礼させていただきたいと思います」

 と言って、立ち上がった。

 速水刑事は驚いたような表情を見せたが――それでいったら僕も驚いたが――蘭太郎は速水刑事の前を通りすぎ、そこで軽くお辞儀をして、南の、ヘブンリー多摩と都営アパートとの間にある道路に向かってすたこら歩いていく。

 雇い主が帰っていくので、僕もついていくほかなかった。失礼します、と速水刑事に声をかけ、蘭太郎の後を追う。

 が、道路に出たところで、蘭太郎はふと立ち止まり、くるりと向きを変え、「ちょっと待ってて」と僕に声をかけ、速水刑事のところに戻っていった。蘭太郎は速水刑事と短く言葉を交わしたが、何と言っているのかはわからなかった。

 その後、今度は本当にヘブンリー多摩を後にしたのだが、最後の会話はやはり気になる。だから帰り電車の中で、僕は蘭太郎に、速水刑事に何と言ったのか、と訊いてみた。

 すると返って来たのは、こんなすげない答えである。

「僕がロープとドローンの仮説を披露したとき僕のことを笑っただろ? だから教えない」

「いや、笑っていませんが」

「いや、心の中で笑っていたはずだ。まあいいや、自動車の所有とかレンタカーの使用を徹底的に調べたほうがいいって言っただけだよ」

「自動車の所有? どういうことですか?」

「自動車だよ」

 蘭太郎は、その大きな浅黒い顔を僕のほうへ向け、ニヤリと笑うだけである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る