ちょっと不思議な体感を体験
山口真代
第1話 突然死の感情の波動
15年以上前の話です。夜12時頃だったと思うのですがリビングから2階の寝室に行こうとしてリビングのドアを開けた時に、
「パチ パチ パキ パキ 」
という様な小さな破裂音の様な音が沢山して、いったい何なのだろうと思って思わず立ち止まってしまった程でした。変だなと思いつつも2階に寝に行きました。
次の日に、私の主人の母もずっと一緒に暮らしておりますが、その義母の妹さんのご主人が昨夜亡くなったと電話連絡が入り、心臓発作で亡くなったそうです。
丁度、発作を起こされた時間が私が異変を感じた頃だった様で、自宅で突然強い発作を起されたそうです。病院に運ばれましたが、亡くなられました。
義母の妹さん夫婦が生活をされておられた所は、陶芸がとても有名な所で、亡くなられたご主人様もその地域では有名な陶芸作家でした。亡くなられた時期は、その地域の陶芸作家の方々が集まって大規模な展示即売会が行われていた時で、とても忙しくて無理をしていらしたのだと思います。
私も義母と数日前に展示即売会に行ってきたばかりでしたので、非常に驚きました。亡くなられたご主人は、自宅に工房とギャラリーを併設し製作・展示・即売と、その他店舗にての委託販売をし、企画段階より進んで実際の話が進んでいた海外販売の話しが有った様です。勿論、ファンも沢山いらして自宅併設ギャラリーにも時々伺うと、お客様が結構沢山いらしていたという記憶があります。義母の妹さんは主にギャラリーでの接客、事務、従業員の方々や外部の業者さんとの仕事上の調整等の裏方の重要な仕事をしていらっしゃいました。こうした、家族等の援護もあり頑張っていらしたのですが、自分に起きた急な心臓発作という、その時は自分では何の対処も出来ない様な緊急事態にどんな感情を持ったのかは、私には経験が有りませんので実際には分かりませんが、現在行っている大規模展示即売会・進んでいる海外進出・自宅や多店舗での展示販売・家族の存在・資金を使っての事業等々、全ての自分が背負っている事が一気に心臓発作と共に自分の感情に押し寄せて、
「死ねない!!!!!」「死にたくない!!!!!!!!」
の、尋常では無い感情が時空を超えて飛んできたのではないかと思っています。ただの木造の軋みでは無い異常な破裂音だったと記憶しています。その音を聞いた時に、普通では無い事が起きたのではないかと、勝手に思ってしまった程でした。
超異常な感情は時空を飛ぶのでは.....。
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