中世のアレ

 ここで立ち返って、実は中世とはどんなものなのかという根本的な定義が欠落しているのではないかという疑問が沸き上がってきました。

 歴史の教科書などで中世について調べてみると、だいたい西暦500年~1,500年くらいの間ということになっております。いわゆる「暗黒時代」と言われるところです。なんで、暗黒時代というと近世に「ルネサンス」という古代文化の復興を唱えた方々が、この期間は文化度も文明度も驚くほど低くて、まさに暗黒のような時代だと云ったとか、云わなかったとか。


 いまいち、中世のイメージがつかみにくい場合には、日本人には有名な事件としてはジャンヌ=ダルクが1,420年くらいに出てきたので、そんな感じの年代だといえば、分かるのでしょうか。もうちょっとどんな感じか知りたい方は、青池保子先生の、「アルカサル王城」というマンガがちょうど1,380年くらいの頃のスペイン王の物語を描いていて、雰囲気が掴めると思います。


 ここで話は少し変わりますが、多くの中世ヨーロッパ風異世界は、1,000年も幅がある中世のどの辺なのかという疑問が出てくると思います。これについては、貨幣経済の発達具合から西暦1,300年~1,500年くらいのあたりだというのが分かります(歴史の教科書を読み返してみてください)。


 それで、ここまで読んできて、この年代って日本だとどのあたりなのかと、おもいますよね。日本だと、だいたい鎌倉時代の末期(1,300)から戦国時代の幕開け(1,493)くらいの間です。たぶん、現代知識を持ってこの時代に来たら、慣れるまで凄い途方に暮れると思います、主に衛生関係で。中国の農村部でトイレを借りたことがありますが、崖の上に張り出した小屋で用を足すと全部崖下に落ちていくという凄いヤツでした、トイレ用の紙があるだけまだまだ現代的ですよね。中世ヨーロッパでは、トイレなどはオマルにためて一杯になったら、道とか排水溝にぶちまけるとか、想像したくないですよね。比較的設備の良い城などは汲取り式のプールが地下に造ってあるところもあるそうです、一杯になると領民が駆り出されて掃除するらしいです。籠城するときに溜めているモノを使うらしいです、攻城戦に参加したくないですね。


 こうなってくると、中世の生活ってどうなっているの、食事とか衛生環境とか仕事内容とか、イロイロと、疑問に思うようになりませんか。なりませんか、なりませんよね、ファンタジーだから、その辺はご都合主義でどうとでもとなるということで、良いのかもしれません。やっぱり生活魔法のクリーンと浄化とか洗浄と、デフォルトであると良いですよね。


 しかし、似非理系ヲタクは、気になって気になって仕方ないのです。魔道具はお高いし珍しいみたいな設定を書いているのに、宿屋の個室にライトが設置されていると、ランプでなくライトなのですか、それはいったい、どんな道具ですか、エネルギー源は何だろうとか、魔道具とか魔法的なアレなのかとか、そもそも魔道具って普及してないとか書いてなかったとか、グルグルと頭の中で疑問が廻ってしまいます。

 また、屋台で、作り立てのアツアツが直ぐに食べられるよ、などはこれも、燃料は薪なの炭なの魔法的なナニかなのとか、機材は魔道具なのとか、鉄の鍋なの土鍋なのとか、鉄の網なの鉄板なのとか、珪藻土を使った七輪なのとか、まさに「うっせぇわ」という感じです。あと、串焼き何十本とか買っているけど何に入れてもらっているの、もしかして経木とかあるのかなとか、魚屋さんで刺し盛を造ってもらうときに皿もっていったから、自分で木皿とか出して盛ってもらうのかなとか、「しつこい」って言われます。


 申し訳ありません。話がドンドン逸れていくし、読みづらいったらないです。

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