牧畜のアレ

 前回の「農業のアレ」の続きになる感じですが、人間に害をなす魔物や魔獣が防衛圏内でも多数出没するような環境で防壁もなしに牧畜とか養鶏とか、どうやっているんだろう。耕作用の家畜ならまだ理解できますが、食肉用とか卵や乳をとるとかは、その為に生産性向上の品種改良もしているのかな、など、またまた、イロイロと気になってしょうがないので、無駄に考察してみました。


 生鮮食品を流通させるシステムが無い様な前提の世界観で始まっているのに、魔物の肉ではない、牛ステーキとかを定番メニューで食べていたりするのですが、定番に出来るほど仕入れることができるということは、野生の牛がすごい繁殖していて、定期的に間引きしていますとかではない限り、消費地の近くで、食肉用の家畜を飼育しているということになります。魔物や魔獣が良く出るようなところで、牧畜しているということは、結構な防衛設備が充実しているということなのでしょうか。かなりの資本がないとそんなの無理無理、ということは公的な機関として営んでいるのか。いやいや、そんなリソースがあったら人間が住む方を充実させるために、魔物や魔獣が街まで来ないように森を切り開いたり、草原から魔物を駆逐したりと、イロイロとやってからではないのか、と為政者なら考えますよね。


 また、別方向から見た場合、食用肉を生産するのに牛の場合は1Kgに対して10Kgの穀物が必要なのですが、穀物ではなく牧草としてもそんな土地があったら人間用の穀物を作れということになるのではないでしょうか。


 なお、牧畜は農作物が作れないような場所でやっているのでは、という意見があると思いますが、生鮮食料品を流通するシステムがあるなら、消費地から離れた場所で出来るのではと愚考したのですが、やっぱり魔物や魔獣が頻繁に出てくるのをどう対処するの、という点には答えが出ませんでした。


 まあ高級品として扱われるという設定で、高価格で取引されていて生産コストや流通コストが高くなっても十分に儲かるから大丈夫という環境があるのかなと脳内補完しております。いや、でも、牛ステーキを定番メニューで出せるところは高級料理の店(以下略)。


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