第230話【ネタバレあり】装甲の脆化【解説編】

 ご覧いただきありがとうございます。

 以下、いささかのネタバレを含みます。

 ネタバレの苦手な方は、是非、第001話から第100話までの本編をお楽しみの上、再度お越しください。

 なお、第十二章~第十九章、第110話~第199話は欠番で、最初から存在しません。





――ここから――



 この、装甲が脆くなって割れるっていう設定は割と気に入っています。

 鋼鉄製の装甲服なので歪むのも有りだったのですが、痛々しいわりに絵面を想起した時にわかりづらいよな、と。

 

 工事用の服装で安全靴ってあるのをご存じですか?

 つま先の所に鋼鉄製のカバーが内蔵されていて、つま先に物が落ちても痛くない靴です。

 安全のための装備ではあるのですが、現実の「もの」ですので耐えられる荷重に限界もあります。

 耐えきれないほど重いものが乗っかると、鋼鉄製のカバーの部分が歪んで、逆に足に食い込んでしまい、痛くても外せないという怖さもあります。

 なんでも過信は禁物ですね。

 

 で、装甲服が歪んで徹攻兵本人の体に食い込んで痛いけど戦い続けるとか、「どの程度の食い込み」「どの程度の痛み」とか直感的にわかりづらいかな、と。

 その点、脆くなって割れるっていうのは、着甲時強化現象の特徴としてはおもしろいし、分かりやすいよな、と。

 その部分の装甲が光条砲などを受けて、面の形でなくなるので、「次ぎ、そこに当たったら終わり」という危機感を演出できるなあと思ったのです。

 

 そもそも徹攻兵は小銃弾を無効にするので、装甲を失う経験がほとんどない。

 ほとんどないだけに装甲を失った時の危機感たるや……。

 

 果たして私の文章でその危機感を表現できているかどうかというと……。


 もし、お気に止まりましたら100話までの本編をご笑覧ください。

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